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2000.7.29
 今月の特集 海外飲食店事情日本食ブームのタイ!(1/3)面
-タイの料理店から繁盛を学べ-
-バンコクからのレポート-
今月の特集キーワード  
  10人に1人は外国人という国際都市バンコクを支える摩可不思議な〈食〉パワー 1面
  屋台は〈食〉の専門店食材を並べ視覚効果を狙いメニュー限定で回転させる 1面
  日本食ブームの再来!「焼きそば」「餃子」に続き「サバ・ステーキ」が流行 2面
  今日は屋台で50バーツの食事明日は200バーツの日本食外食好きなタイ人パワー 2面
  戦前からバンコクで営業日本料理『花屋』の常連は親〜孫3代にわたるタイ人 2面
  ”寿司は『築地』“と評判!ブームの追い風に乗って今年中に系列店を18店舗に 3面
  タイ人オーナーの店ながら味も雰囲気も日本の居酒屋あっぱれ!『居酒屋 花子』 3面
  本格ラーメンを定価格で!貧乏旅行者の聖地にある『レックさん・らーめん』 3面
  慣習や文化の違いを理解しタイ人スタッフの教育行儀作法や日本語を教える 3面
  実は日本食より大ブレイク?タイ料理の新ジャンル「タイスキ」の『コカ』 3面
  日本食ブームのバンコクは外食中心の国際社会熾烈な競争の予感に今後の推移が気にかかる 3面

10人に1人は外国人という国際都市バンコクを支える摩可不思議な〈食〉パワー
1、揚げ物、炒め物、炒め煮物ありとバリエーションに富んだオフィス街近くの屋台。この中から好きなものを1〜2種類選んでご飯の上にかけてもらう。1種類が大体20〜30バーツ。ご飯の値段は別に付加しないようだ。一皿40〜50バーツくらいがタイ人の平均的昼食の値段
 昨年一年間にタイ王国を訪れた旅行者の数は865万1260人。前年比10・3%増で、その数は毎年着実に増えている。また内訳を見ると、日本人が106万4539人でダントツのトップ。続いて隣国のマレーシア、中国、シンガポール、台湾、香港などのアジア勢。イギリス、アメリカ、ドイツ、オーストラリア、フランスなどの国々がそれに続いている(タイ政府観光局調べ)。ちなみに、タイの人口は約6081万人。つまりタイでは10人に1人は外国人旅行者ということ。しかも首都バンコクにはビジネスでの滞在や在住外国人も多い。いかに国際的都市なのかがわかるだろう。
 では、多くの外国人を惹きつけるこの都市の魅力とは何なのか?物価が安く観光名所もホテルも多く、交通の便もよくて比較的英語が通じる。加えて今や香港を凌ぐ格安航空券のメッカ。アジアへ向かうバックパッカーたちにとっては、旅の入り口としても中継地としても利用価値が高い。また、敬虔な仏教国でありながら売春王国としても世界的に有名。見事な寺院やタイ式マッサージ、ムエタイ、タイシルク、偽ブランド品、マリファナなど、良くも悪しくも名物は多い。それらをすべて呑み込んだような、隈雑でエネルギッシュなこの都市独特の雰囲気が好きだという人も大勢いるだろう。
 だが理由は何であれ、ほとんどの人がバンコクという都市のもつ摩可不思議なパワーを、そのまま〈食〉の中にも感じ取り、より深くのめり込んでいくようだ。そう、何と言ってもこの国には世界に誇るタイ料理があり、屋台文化があるのだ。


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