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2000.9.2
 今月の特集焼酎ブーム来る!』(1/3)面
-本格焼酎の魅力と将来性を探る-
今月の特集キーワード  
  安酒のイメージを払拭した第1次焼酎ブーム 1面
  ホワイトリカーと本格焼酎&泡盛の違い 1面
  業態を問わず本格焼酎の充実したお店が続々出現 2面
  多種多彩な品ぞろえで良心的なメーカーを世に送り出し、焼酎ファンを育てたい 2面
  造り手の意欲と創意工夫がダイレクトに反映し今の焼酎ブームを呼んだ 3面
  本格焼酎は食前・食中・食後酒としても楽しめる数少ない酒 3面

安酒のイメージを払拭した第1次焼酎ブーム

本格焼酎は「香りの酒」
原料の持ち味や風味が香りに生きる本格焼酎。相性のよい料理を提供するには、それぞれの特徴を知っておくことがポイント。




原料を明確に感じさせながら、しっかりとしたふくよかな味わいが特徴。比較的、旨味成分、油脂成分の多い食材が合う。しっかり煮詰めたり、焼き目をつける調理法で、濃い口醤油や麦味噌などで味付けした料理に合わせると調和する。


すっきりとしたドライな味わいが多いのが麦焼酎。軽く香ばしい香りを持ち、軽快で冴えある辛口タイプといえる。すっきりとした味わいは料理を選ばず、本格焼酎の中ではもっともマルチタイプ。淡白すぎる料理や濃すぎる料理を除けば、無難に合わせられる。



そばがらに似た香ばしさと、透明感のある酒質、軽快でドライな苦味成分が特徴。料理は麦焼酎と同じような合わせ方で問題ないが、より香ばしく、軽快な味わいにすると調和が深まる。

独得の個性と厚み、芳醇でインパクトのある香りが強く、やはり沖縄料理との相性は抜群。香りの強い食材や、うるか、酒盗といった個性の強いものとの相性がよい。風味づけに香草類を使用しても。
      
 戦後のカストリ焼酎に代表されるように、焼酎と言えば”オジサンが飲む安い酒“のイメージを払拭したのが、昭和50年代後半の第1次焼酎ブームである。「二階堂」や「いいちこ」といった焼酎が登場し、飲み口があっさりして爽やか、料理の味を邪魔しないという理由から、今までにない新しいタイプの焼酎として高く支持された。
 当時、「二階堂」や「雲海」は通好みの焼酎として、「いいちこ」にいたっては下町のナポレオンとつけたキャッチフレーズそのままに、”高根の花“的な存在としてもてはやされた。安い酒の代名詞のように思われていた焼酎は、この流行をきっかけに、酎ハイやサワー類という形になって、若者や女性などの新しい層に浸透していくことになる。
 第1次焼酎ブームから10年以上が経過し、その間には地酒あり、猛烈な勢いのワインブームがあった。それらの激風にもめげず、酎ハイやサワー類はドリンクメニューの定番としてすっかり落ち着いた感がある。アルコール臭くない韓国焼酎の「真露」や「鏡月グリーン」などがすっかり市民権を得ているのもそのクセのなさが受け入れられていることの証である。

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