ハーブは自生の葉っぱスパイスは栽培して実を使う?
—ハーブとスパイス、その違いは—
「身体にやさしいハーブを生活に……!」「スパイスを効かせた大人の味」などというように、スパイスとハーブは、両極端に位
置するものとして語られる。しかし、元は同じ香草や薬効性のある植物のこと。一般
的には同じ植物でも葉の部分をハーブといい、実や皮、根などを使用する場合に「スパイス」というようだ。ただ、根を用いるショウガや実を用いる胡椒を「ハーブ」と呼ぶこともあれば、ハーブのポイントは自生していることと紹介している解説書もあり、解釈の仕方はさまざま。ハーブは食材としてだけでなく、香料、薬用、染料、などその用途が広く、スパイスは、料理の味付けや風味づけとして100%食用として使う、と考えればよいようだ。調味料だけに、その動向は日本の食文化そのものを映しているといえるのかもしれない。
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