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 2002.1.6  
味・安全性・鮮度の三拍子が揃ったブランド卵
もっとも身近な食材をどう訴求するかが成功の鍵


優れた栄養価と値ごろ感のある価格で、
日常的に親しまれている卵。
ここ数年、その卵市場が「ブランド卵」の登場で
大きく様変わりしている。
「ブランド卵」と普通の卵との違いは何なのか?
メニュー展開におけるメリットは何か?
この観点から「ブランド卵」の可能性をさぐってみた。



大量の奥久慈しゃもを捌いている中、取材を受けてくれた店主の和田さん
600種もあるブランド卵
高値にもかかわらず需要は上向き


 数ある食材の中で、どの家庭にも必ず常備されているのが卵。今ほど食糧が豊かでなかった時代には、栄養のある食材として、尊ばれたように、良質のタンパク質やミネラル、ビタミン類を バランスよく含んでいる点では食品の中でもずば抜けた存在だった。
 ご飯やパンなどの炭水化物と、若干の野菜類で繊維質を補えば、一食が完成する「完全栄養食品」であり、和洋を問わず、 朝食の定番なのもうなずける。卵はその優れた栄養価と、値動きの安定した低価格で最も身近な食材として親しまれているのである。

 その卵市場が、ここ数年に欠けて大きく様変わりしてきている。 これまで一般的だった「普通卵」に加えて、いわゆる「ブランド卵」と呼ばれる 新しい卵が登場してきているのである。
 もともと「ブランド卵」は小規模養鶏場が周辺の消費者に直販していた「地卵」が 発祥。 ローカルブランドが圧倒的多数を占めていた。それらに追随して、飼料メーカーや 流通業者が開発を手がけるようになったのはしょうわ50年代後半から。
 その後、続々と大手スーパーが参入し、現在流通している「ブランド卵」は スーパーが開発したプライベート・ブランドを含めると585種にものぼる (『鶏鳴新聞』調査)。「ブランド卵」の価格は普通卵の1割から3割高。 その高値にもかかわらず需要の伸びは年を追うごとに勢いを増しているのだ。


 
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