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2002.10.20
 レストランの限界がささやかれる中、いわゆる“カフェ”や“カジュアル ダイニング”に、 高感度の若者ばかりでなく、ファミレスでは飽き足らない都市生活者全般 をターゲットに広く集客しようという動きが出てきた。
 これらは大バコ志向で、スタイ リッシュで、かつ価格もファミレスと同程度もしくは安い。 デイリーに使える21世紀型“リビング・レストラン”が姿を現しつつある。
 
テーブル・モダン・サービス国立店
ミュージアムカフェの趣きがある店が国立に

 21世紀の新しい食堂をつくることに情熱を傾けている人と言えば、1997年東京・駒沢にオープンした「バワリー・キッチン」、99年東京・表参道に「ロータス」をオープンし、カフェブームをつくったとされる、ヘッズの山本宇一氏をいの一番に挙げねばならない。
 山本氏は昨年11月、都下国立市に「テーブル・モダン・サービス国立」を出店。初の多摩地区への進出となった。経営はジョージズファニチュアで、この国立店は12月に出店した東京・自由ケ丘の「テーブル・モダン・サービス自由ケ丘」とともに、ジョージズファニチュアが東京で展開するスタイリッシュなインテリア・雑貨店「シボネ」に併設されている。ヘッズは店舗の運営管理を委託されている。

 
出店の狙いは「古き良き喫茶店も数多く残る国立の持つ文化的な香りにフィットする場所をつくってみたかった」(山本氏)とのこと。国立は一橋大学、桐朋学園などがある文教都市であり、文化人も多く在住する。「テーブル・モダン・サービス国立」はメインストリートの大学通 り沿いにあり、全面ガラス張りの入口となっており、店内から表の並木が楽しめる。席数は約100 席となっている。
 ストアデザインは過去のヘッズ各店と同様、今回も形見一郎氏が担当。人工大理石コリアンという素材を使用した回廊風のモダンなデザインと赤いテーブルが印象的。ショッピングとカフェをともに楽しむことができ、ニューヨークやヨーロッパのミュージアム・カフェの趣きを感じさせる。
 

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