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カラオケからメールへ、若者のコミュニケーションの中心が移るなか、CD売り上げはここ2年ほどで大きく減退している。しかし、そうした状況にあってカフェ発のコンピレーション・アルバムは好調に推移。1つのジャンルとして確立しつつある。
また、レストラン内にDJブースを設け、食と音楽の融合を試みるところも増えている。音楽業界も注目し出したレストラン・ミュージックの現状と展望を探る。 |
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カフェ・アプレミディ店内 |
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50万枚を売り上げたカフェ・アプレミディCD 東京・渋谷、公園通りのカフェ・アプレミディは、1999年秋のオープン以来、カフェブームの形成に大きな影響を与えた店の1つである。同店の大きな魅力は、オーナーの橋本徹氏がセレクションする音楽の趣味の良さだ。橋本氏の選曲センスにはレコード会社が注目し、これまでにカフェ・アプレミディがプロデュースしたコンピレーション・アルバムは、ユニバーサル・ミュージック、ワーナー・ミュージック・ジャパン、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ビクターエンタテインメントなど各社から計36枚発売されており、レコード会社推計で約50万枚を売り上げている。
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アプレミディがプロデュースしたコンピレーションアルバム |
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これは、カフェ・アプレミディ、及び2002年の春にオープンした同じビルのアップグレード店、アプレミディ・グラン・クリュの店内で流している音楽を編集し直したものであり、ボサノバ、ジャズ、ソフトロック、映画音楽、リゾート風のワールドミュージック等々、ミュージシャン、ジャンルをまたいだ選曲で、心地よい空気感をつくり出している。
レコード会社が何社にもまたがっているのは、音源の著作権管理の関係上の処置であるが、有線放送ならそうした制限がなくなるというわけで、昨年4月からは、有線ブロードネットワークスが提供する「USEN440
」DH−3チャンネルで、「ユーセン・フォー・カフェ・アプレミディ」というカフェ・アプレミディ発の音楽放送にも進出した。従来のカフェやレストランでは、有線が提供する音楽を店内で流しているのであるが、これとは逆にカフェ・アプレミディで選曲した音楽を、有線を使用して全国のリスナーに放送しているのである。
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