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 2003.8.17  
 食と音楽の融合を試みたフーディング・ブームはやや過ぎ去った感はあるが、そうした表層のブームとは無関係に、飲食店の空間提案として音楽の役割が高まっている。今年の 夏はプールサイドのカフェや海の家、ホテル、居酒屋といった業態にまで音楽にこだわる店が広がり、レコード会社も飲食店をCDをプロモーションする場として注目し始めた。
 
 
毎月一度、ハウス・ミュージックのイベントが開かれているキリストンカフェの店内の様子
キリストンカフェから発信、
ダンス音楽のニュースタイル


 飲食店はCDの売上不振に悩むレコード会社にとって、イメージ戦略を構築する場として注目するところになっている。そうした流れをつくろうとしているのが、エイベックスだ。同社の提案で、10月22日の様々なアーチストの楽曲をセレクトしたコンピレーション・アルバムCD発売に向けて、渋谷・道玄坂のユージー・グローイングアップの「キリストンカフェ」で、4月より、毎月一度、ハウス・ミュージックのイベントが行われている。「キリストンカフェ」は、このイベントが開かれる日の夜に限っては、一部のテーブル、椅子が撤去され、踊るスペースが設けられて、クラブとなる。

 CDを企画しイベントを主催するアジアジャパンによれば、イベントのコンセプトは“アルメニアン・ハウス”。アルメニアは黒海とカスピ海に挟まれた旧ソ連南部、コーカサス地方にあるキリスト教国で、世界的な美人コンテストで、毎年のように上位 入賞者を輩出するので知られているという。そこで、ちょっととんがったお姉さん系の女性や、そうした女性が目当ての(?)男性を集客するイベントのコンセプトとして、“アルメニアン・ハウス”となった模様だ。

取材・執筆 長浜 淳之介 2003年8月16日
 

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