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空港の売店で販売するお弁当、空港弁当、略して「空弁(そらべん)」がかつてない人気になっている。飛行機に乗るわけでもないのに、昼時にまとめ買いしていく顧客や、百貨店の駅弁フェアに出品して真っ先に売り切れるなど、その勢いは加速している。羽田空港で現地取材してみた。
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1日に1000個売れる弁当があった!
「空弁」の人気を一気に高めた火付け役は、「みち子がお届けする若狭の浜焼き鯖寿司」(以下、「若狭の浜焼き鯖寿司」)であると言われている。「若狭の浜焼き鯖寿司」は日本航空グループの商事会社、ジャルックスが開発したオリジナル弁当。これは、肉厚の焼き鯖をすし飯に載せた押し寿司で、シンプルな商品ながら上品な味わいで、一度食べた人をリピート客にしてしまう魅力を持っているという。
ジャルックスの運営する羽田空港ターミナル「ビッグバード」内の売店、「ブルー・スカイ」で2002年12月に発売したところ、口コミで販売量が増え、昨年10月頃には1日500個を販売するまでになり、現在は1000個を販売するようになった。
「はじめは1日に10個売れればいいかなと思っていたので、こんなに売れるとは予想していませんでした。弁当は1日に1品目40個も売れればベストセラーですから、ケタが違います。つい最近まで空弁なんて言葉はなかったと思いますが、今年から有名な辞書の1つに『空弁』という言葉が登録されました。すっかり認知されてきた手応えを感じています」と松村登志夫・ジャルックス羽田空港支店長は、自信に満ちた表情で語った。
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