2004.5.16
 アイルランド・イギリス・ベルギーの三つどもえ戦---これらの国々のパブやビアカフェが日本に進出してきている。2002年の日韓ワールドカップはアイリッシュパブの売上を大きく伸ばし、六本木の「パディフォリーズ」には期間中に5000人の観戦客が詰めかけた。2006年を睨んでのパブの出店ラッシュが訪れている。
バディフォリーズ オールドロック
アイリッシュパブ「パディフォリーズ」(左)とイングリッシュパブ「オールドロック」(右)
 2004年、パブやビアカフェといったビールを売りにした飲食店の出店ラッシュが訪れている。出荷量で世界No.1のビール会社になったばかりのインターブルー・アンビヴ社が日本での積極的な出店戦略をとっている。03年12月に大阪の淀屋橋に「ベルジャンビアカフェ バレル」をオープン、同社の外食・販売部門責任者のルック・バスティアンセン氏は日経MJ新聞の取材で「3年後(2007年)をめどに15店を開きたい」と語った。彼らは東海・関東の市場に強い関心を抱いており、「大阪での成功を弾みに東京へ進出する」(ユーロバーン副社長・中村氏)意向。東京での出店が待たれている。

 一方、東京で好調な出店を続けているのが「ホブゴブリン」である。00年に赤坂店・02年に六本木店・04年に渋谷店を出店した。今年は新たに新宿に出店することが決まっており、秋頃には大きな話題を呼ぶことになりそうだ。
 同店はイギリスのウィッチウッドブルワリの銘柄を揃えているが、この度「ゴブリングロッグ リアルエール」という銘柄のリアルエールを六本木店に投入した。「ホブゴブリン」取締役のアレン・トレバーさんは「これこそ本物のイングリッシュエール」と語る。






2004年5月16日 取材・執筆 長浜淳之介
 
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