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IT革命の第2波として、経済誌誌上を賑わせているICタグ(ICカードと合わせてRFIDとも呼ぶ)。その導入の経済波及効果は総務省の試算によれば、2010年に最大31兆円にもなると予想されている。爆発的な市場拡大への期待感が高まる中、飲食業界、食品流通でも、ICタグを実際に活用して、業務効率化、トレーサビリティなどに効果を上げる、先進的な事例が登場している。
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実験店としてオープンした
池袋の「海幸の街(うみのまち)」 |
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小泉首相が“感動した
”回転寿司自動精算システム
東京・池袋の回転寿司店「海幸の街(うみのまち)」。この店の会計では、初めて来た人には不思議に映る光景を目にすることになる。
ホール店員が、バーコードを読むようなハンディー・リーダーで、積み上げられたお皿を、横からスッーと近づける。すると、ネタによって120円、560円等々、全部で10数種類ある、複雑な価格体系によって色分けされたお皿を、何枚づつ食べたのか、直ちにチェック。四角い精算カードをハンディー・リーダーから取り出し、テーブルに置く。
顧客は退店時、精算カードをレジ係に渡すと、レジ係はテーブル状のデータ読み取り機の上に置く。そうすると、POSレジに精算金額が即座に表示され、その金額に従って支払いを済ませればよい。
このシステムは、回転寿司コンベア機のトップメーカー、日本クレセント(本社・石川県松任市)が開発した「皿勘定」を活用。実は「海幸の街」は同社直営による、回転寿司の最新システムと業態を提案する、ショールームを兼ねた実験店なのである。
さて、この「皿勘定」は、ICタグの技術を応用したものだ。
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