2005.12.11
どこまで続くジンギスカンブーム ジンギスカン

昨年夏に突然、東京を中心に燃え上がったジンギスカンブーム。今年になってその勢いは加速し、毎日のようにどこかで新規開店がある、お祭りの状況になっていた。しかし、11月頃からさすがに顧客数の減少する店が目立ちはじめた。ジンギスカンがどちらかと言えば夏の食べ物であるということもあるが、都内では店舗数が飽和状態に近づいてきたとの声も、関係者から聞かれるようになってきた。どの店が淘汰され、どの店が生き残るかを探った。

「ジンギスカンブーム」を読み解くポイント
毎月20店ペース、あまりに急速な店舗の増加ぶり
行事のジンギスカンから、料理のジンギスカンへ
19席の店に、1日最高で150人が押し寄せた
国産のブランド強し。南信州産ラム使用で差別化
バブルの頂点は来春か。安易な出店はリスキー

取材・執筆 長浜淳之介  2005年12月11日

長浜 淳之介(ながはまじゅんのすけ)
フリージャーナリスト
兵庫県生まれ。同志社大学法学部卒業。出版社、業界紙の編集者、編集記者を経て、フリーのライター、編集者として独立。ニュービジネス、ニューマーケット、トレンドをつくり出す人と街、商品及び店舗の動向に関心を抱いている。フォーカスする分野は、飲食をはじめとする生活産業、ITを含むベンチャー・新規事業。最近はスローライフを会得すべく、国内・海外の田舎暮らし、歴史エッセーの分野も手掛けている。
共著に「図解ICタグビジネスのすべて」、プロデュースした書籍に「英国パブ浪漫」などがある。