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第19回 2004年2月28日
サントリーとイデー アール プロジェクトのコラボレーション
新感覚のウイスキー 「ウイスキー アール」
 サントリーウイスキープロジェクトチームの情熱と、イデーアールプロジェクトのコンセプトがマッチしたことによるウイスキーが誕生した。
透明でアルコール度数25% 新感覚の
「ウイスキーアール」
 その名は、「ウイスキー アール」。
 透明で、アルコール度数は、25度。
 「R」を大きく扱ったシンプルで印象的な赤いラベルの 新感覚のウイスキーだ。
 これは、イデーアールプロジェクトの オフィスに隣接する青山の「アールバー」のみで 飲むことができる。

 ことの発端は、イデー担当営業のサントリー(株) 宮本賢幸氏がイデーのオフィスにウイスキーの醸造に使用した樽を使った家具のカタログを持っていき、扱ってもらうことができないかと持ちかけたのが始まりだった。
 ところが、残念ながらウイスキー樽を使用した家具の 商談は不成功に終わった。

サントリー イデー担当営業 宮本 賢幸氏
 何度か通ううちに、宮本氏はイデー代表取締役の黒崎 輝男氏や イデーアール プロジェクトのディレクター、川淵 恵理子さんとウイスキーの話になった。
 宮本氏曰く、ウイスキーはじっくりと時間をかけ、丁寧に作られた素晴らしいお酒である。
 ところが、現在の若い人には受け入れられにくくその良さを伝えきれていない。
 ウイスキーの従来の持つイメージを一新し、若い人にも受け入れられる感覚のものがあれば、いいのではという話になった。


 アールプロジェクトの「R」には様々な意味がある。
   例えば  
  「Renovation」
=      修復
  「Recycling」
=      再利用
  「Reconstruction」
=      再構築
  「Rethink」
=      再創造
  「Re-creation」 =      再考
 といった様々な「R」が込められているのだ。

昨年度セントラルイーストで行われた
 「ウイスキーアール」イベント
 イデーアールプロジェクトは、古い家屋やビルといった建築物を取り壊して建て直すのではなく、元の建物をなるべく生かして修復し、賃貸物件として貸し出したのが始まりだという。
 これには、イデーアールプロジェクトの古い建物を建て直すことや古い価値観を考え直すといった精神が込められている。

 こういったイデーアールプロジェクトのスピリットとウイスキーの持つ歴史や文化を融合させたものを再創造する、といったコンセプトで新たなウイスキー造りを行う「ウイスキー再生」プロジェクトがスタートした。

アールバーの床には、ウイスキーの醸造後の樽が使用されている
 「開発にあたっては、どのようにしてアールプロジェクトのコンセプト、イデーさんの持つブランドイメージ、新しいウイスキーのコンセプトを重ねていくかが大きな課題でした
 イデーさんの持つブランドイメージはどちらかというとウイスキーとは対極にあるように感じられたのです。

 ウイスキーアールを通じて、時間を過ごしたりゆっくりと考えることを楽しむことを、多くの方に、アールバーで体験して頂きたいですね」
 と語る宮本氏。

 紆余曲折を経て、透明でアルコール分25度というスピリッツ感覚の「ウイスキー アール」が誕生した。
 宮本氏の一番のオススメが、トニックウォーターで割った「アール トニック(\700)」。
 ラムのような甘い香りがマッチした、とても爽やかなカクテルだ。
 もちろん、ロックやストレートでも楽しむことができ、焼酎に親しむ若い人にもウケそうだ。

イデーアールプロジェクトに隣接する
アールバーのカウンターコーナー
 2月19日、ウイスキーアール開発とアールバーの オープンに関わった宮本氏は、アールプロジェクトからの依頼により、アールバーで一日ママを体験した。
 普段は、カウンター席に座ってお酒を楽しむことも多い宮本氏であるが、カウンターに立ち、お客様へドリンクを渡す宮本氏は、非常に生き生きとしており楽しそうだ。お客様へのアールウイスキーの紹介も、当然熱が入る。

 「今までウイスキーを飲んだことが無かったというイデーさんや、アールプロジェクトの若いスタッフの方たちがウイスキー アールを飲んで語って頂いているのがうれしいですね」
 と宮本氏。

ウイスキーアールを持つ イデーアール
プロジェクトディレクター 川渕 恵理子さん
 川渕さんも、にっこりと微笑みながらこう語る。

 「アールバーは、オフィスに隣接しているので最初に入って頂いた方は、とても驚かれると思います。
 昼間は、打ち合わせなどにアールバーの空間を使用しているのですが、7時くらいになると照明を落として、バーに早代わりするんです。
 仕事を終えたスタッフが一杯飲みに集まるのですが、ソファ席がたくさんあるのにも関わらず、なぜかみんなカウンターの側で立ったまま集まってしまうんです。

 今日は宮本さんのお陰か、女性客が多くて華やかな雰囲気。
 これからも一日ママとして、時々来てもらいたいですね」

 サントリーとイデーアールプロジェクトのコラボレーションにより生まれたウイスキーアール。
 サロンのような空間で、一度体験してみてはいかがだろうか?


取材・執筆 本誌編集長 石田 千代  2003年2月29日

アール バー
2003年11月26日(水) OPEN
住所:東京都港区南青山3-14-17 CIEUXビル2F MAP
TEL:03−5785−0207
営業時間:月〜土 19:00〜深夜

イデーアールプロジェクト オフィシャルHP
http://www.idee-r.com/
 
 

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