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第30回 2004年5月16日
 4月8日、浜松町に「第八飯場丸」がオープンした。活きのいい魚にこだわった同店は元気のよいスタッフの声が行き交い、地上4階・地下1階の店内はサラリーマン客で賑わっている。
浜松町駅構内からも見える
 名古屋より飲食店経営をスタートさせた気鋭のかぶらやグループは銀座の「飯場」、神田の「炭焼牛たんと鶏ちゃんの店 べこたん」、大門「ねじべえ」に続き、浜松町に「第八飯場丸」を出店した。船をイメージしたという同店はいけすを利用して活きのいい魚をその場でさばいてくれる。

 「店長になれてラッキー」
 と笑顔で語ってくれたのは山口泰代店長。名古屋の本店で3年間アルバイトをし、銀座の「飯場」では店長を勤めた経験があり、「第八飯場丸」店長に抜擢された。岡田社長より話を貰った際「私しかいない」とチャンスに気持ちが奮い立ったそうだ。


目の前にあるいけすの魚を選ぶことが出来る
 地下も合わせて5フロアあるビルは同店が入る前も和食のお店だったという。それがかぶらやグループに任されることが決まり、最初の3ヶ月間はかぶらやグループの経営に移りながらもそのままの業態で様子を見たそうだ。
 その時期に出会ったお客様は業態を変えた4月8日以降も常連客として顔を出すという。「おいしいものをそのまま食べていただきたい」「人の魅力が輝くようにしたい」「お店に来て元気になってほしい」という店長の率直な言葉には惹きつけられるものがある。それは店長の笑顔を見ればわかるのだが、お店のスタッフに元気があり、一所懸命であることが伝わってくるからだ。

 コース料理は3500円からとなり、20名前後の予約が多いとのこと。1階と地下1階が少人数のお客様のためのフロアで、カウンター席もある。2階より上は宴会用のフロアとなり、座敷とテーブル席の両方の個室が用意されている。


いけすから揚げたばかりの烏賊
 魚介類はどれも鮮度が自慢なので刺身や炉辺での炭焼きを一押ししているという。なかでも人気メニューの「烏賊(いか)の姿造り」はとれたての烏賊を1杯丸ごとさばいて出すというから豪快である。2000円からと単品としては値が張るが、グループ客の多くが注文するということだ。

レジカウンターに立つ山口店長
 山口店長は名古屋・銀座を渡り歩いて浜松町に来たということで、東京の飲食店について聞いてみたところ「東京のお店は空間重視」であり、「デザイナー次第」という印象を受けたそうだ。「第八飯場丸」に限らず、この1年ほどは立ち飲み居酒屋のような「中身重視」の業態の出店が伸び、いずれも繁盛している。名古屋の外食企業が好調である理由はここにもあるのだろう。

 「第八飯場丸」は「かっこつけない」「旬の魚を安く」というコンセプトの下、かぶらやグループの看板となるお店に位置づけられるようだ。「浜松町から日本一を」という山口店長の言葉はお店を訪れる人々にとって気持ちの良いかけ声であることは間違いない。
 
 
「第八飯場丸」
住 所 東京都港区浜松町2-5-8
電話番号 03-3438-1010
営業時間 月〜金 11:00〜14:00/17:00〜23:30(L.O.22:30)  
土17:00〜23:30(L.O.22:30)
定休日 日・祝
U R L http://www.kaburaya-group.co.jp/
取材・執筆 山越 龍二 2004年5月16日
 

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