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第42回 2004年8月8日
 業績好調な三光マーケティングフーズは今年も大きな話題を提供してくれそうだ。8月の決算発表が待ち遠しい限りであるが、新店を訪れれば熱気を肌で感じることが出来る。三光はなぜ勝ち組となれたのだろうか。オープンしたばかりの「黄金の蔵(きんのくら)」を取材した。
 「黄金の蔵」は「東方見聞録」「月の雫」を展開する三光マーケティングフーズ(以下三光)の新業態で、7月12日(月)に新宿東口店を出店したのを皮切りに15日(木)に渋谷109前店をオープン、8月中に都内で3店オープンさせる予定である

装飾にも手をかけている 

  内装が和の雰囲気を持ち、骨董品のディスプレイなど空間を作り上げることに惜しみなく力を注いでいる。居酒屋が多数入るビルの中にあって最も早い時間帯に満席になるのは「支払い以上の空間・商品・サービスを提供している」(三光 氷見さん)結果とのこと。
 人気メニューはフードだと「ことこと煮込んだビーフシチュー」や「薩摩芋とバケットのグラタン」などオーブンを使った料理で、ドリンクでは「果実まるごとみかんサワー」や「カクテル」が挙げられる。焼酎とワインも10種類以上揃っており、お酒好きの女性が飲み比べをしている姿も見かけられる。

黄金の蔵エントランス

掘りごたつ式のテーブル席
 同店は「東方見聞録」より手軽に利用できる価格設定となっており、平均客単価はおよそ2500円。
 「東方見聞録」より2割ほど安い客単価となっているが、三光の特徴である「女性客の割合が高い」という来店客層は同店でもかわらず、50%以上が女性客である。
 その理由は「空間がセパレートされており隣のお客様を意識せずにくつろげる」雰囲気にある、と三光の目黒さんは話してくれた。


 実は「黄金の蔵」は2タイプあり、新宿東口店と渋谷109前店は「黄金の蔵 ジパング」というのが正式な店名だ。
 こちらは名前の通り和風のメニューが揃っている。一方、大阪は西梅田に22日(木)にオープンしたのは「黄金の蔵 鉄焼鶏ちゃん」であり、メニューの中心は鶏ちゃん焼(けいちゃんやき)となっている。


 鶏ちゃん焼とは飛騨地方にルーツを持つ山男料理で、鶏のもも肉やレバー砂肝と野菜を鉄板で焼き上げる料理。
 ソースやトッピングを選んで、テーブルで仕上げの味付けや焼きを加える豪快なメニューである。東京では8月以降に「鉄焼鶏ちゃん」スタイルで出店する予定ということで楽しみである。


 昨年上場し、業績が好調な三光は今年よりFC展開をする。FC1号店は何かと話題の多い名古屋で、9月頃「月の雫」を出店する予定。
 今後は「東方見聞録」「牛力屋」「黄金の蔵」でもFC展開を考えているそうだ。

 力強く前進する三光マーケティングフーズ。来年以降の新たな戦略はどのようになるのだろうか。 まずは8月の決算発表を待ちたい。
手前より「ことこと煮込んだビーフシチュー」「ビーフパストラミと焼き豚のオードブルサラダ」「明太チーズの男爵グラタン」


 
 
「黄金の蔵」渋谷109前店
住   所
東京都渋谷区宇田川町26-2 サンルイビル3F
電   話
03-3461-2150
営業時間

火〜土17:00〜05:00
月・日・祝 17:00〜23:30
定 休 日
無休
U R L http://sankofoods.com/
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取材・執筆 山越 龍二 2004年8月8日
 
 

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