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第44回 2004年8月22日
 上野から19分、浦和の「K'z Dining(ケイズダイニング)」を訪れた。ちいさな個店ながら隅から隅までこだわった同店は、ウィスキーのオールドボトルを多数揃える個性派のダイニングバーであった。
 
 
バーテンダーの橋本さん(左)と
代表の藤岡さん(右)
 このお店は隙のない個性派ダイニングバーである。「取り敢えず」という言葉が通用しない、個店だからこそのこだわりがメニュー全体から感じられる。

 同店は藤岡さんと橋本さんが2人3脚で、昨年10月にオープンした。料理人としてスタートした2人が六本木のフレンチレストラン「彩季」で出会い、その後それぞれ別の道を歩む。浦和の別のお店で働いていた藤岡さんが独立を決意、橋本さんも浦和でのニューオープンに駆けつけたのだ。

 同店のメニューは見ているだけで面白い。
「ダチョウの一口ステーキ バター醤油味」
「カンガルー肉のグリエ」
「うずら(フランス・ヴァンテ産)1羽まるごとサラダ うずら卵の目玉焼き添え」
「国産豚のタン おろしポン酢」


ダチョウのステーキ
 フードだけでなくお酒にも個店ならではのこだわりがあり、全部で200種類のラインナップの中でも特筆すべきはずらりと並ぶウィスキーのオールドボトルである。30年前に詰められたウィスキーや50年前に詰められたジンなど、珍しいラベルのお酒が揃っている。これらはすべて橋本さんのこだわりで集められたもので、30年前当時のレシピで、30年前の味がするカクテルを飲むことが出来るのだ。

カエルの唐揚げ
 さらには「お酒に料理を合わせることもあれば、料理に合わせてお酒をチョイスするお手伝いもします」(橋本さん)とのこと。たとえば同店のドラフトビール「ステラ」と「ベルビュー クリーク」を飲む場合だとこうなるそうだ。

 「ステラはさっぱりしているので」フライものなどをチョイスし、「『ベルビュー クリーク』には貴腐ワインで漬け込んだレーズンの『ソーテルヌチョコレート(フランス産)』」を合わせてお薦めするそうだ。

 私も「ベルビュー クリーク」と合わせて「ソーテルヌチョコレート」をいただいたが、ビールの酸味とチョコの甘みとコクがマッチしており、口直しにちょうどいいと思った。


オールドボトルが並ぶカウンター奥
 お店が混むのは21時〜0時。ベッドタウン故に遅い時間帯がピークになる。親子で通う常連客もいるそうだ。「仕事帰りにぷらっと軽く寄り道するような感覚で気軽に気負わずに来店してほしい」と藤岡さん。

 カクテルにしろドラフトビールにしろ、同店はとてもリーズナブルに飲むことが出来る。その幅の広さを1度2度と楽しむうちにお店のスタッフや常連客と顔なじみになり、いつの間にかお店の一員となっていることは間違いないだろう。
浦和「K'z Dining(ケイズダイニング)
住  所 さいたま市浦和区東仲町1-20 明新ビル3F
電  話 048-884-1086
U R L http://homepage2.nifty.com/caffe-masaaki/kz_dining.html
営業時間 11:30〜15:00(L.O.14:30)
18:00〜0:00(L.O.23:30)
休  日 火曜日
これがおすすめ ドラフトの「ステラ」、「ベルビュー クリーク」、
「ダチョウのステーキ」
 
取材・執筆 山越 龍二 2004年8月22日 
 
 

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