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2009年10月10日
 夏に続いて、冬のボーナスもやばい!

 東証1部上場の218社の今年の冬のボーナスの金額調査が発表されました。13%減。1970年から調査が始まったそうですが、開始以来、最大の減少率だそうです。冬のボーナスでの減額は7年ぶりです。

 外食への景気の影響は、どちらかと言えば、遅くきます。不況になると、まずは企業の交際費が減らされ、高級店で客数が減る。そして、ポケットマネーで行く店は、実際に給料や賞与が減った段階でズシンときます。

 今回のリーマンショックで言えば、昨年の冬のボーナスは、景気の良かった時のベースなので良かった。今年4月の昇給時は、下がりはしないが、昇給幅が小さかった。少し、節約しないとと思った。

 そして、夏のボーナスが下がった。確実に不況が消費者の手元まで押し寄せ、不況を実感。本当に使わなくなった。ファーストフードも客数が減った原因です。

 さらに、12月の冬のボーナスも下がることが発表されました。大手企業が下がる訳ですから、中小企業はもちろん下がるでしょう。

 12月の忘年会シーズンを迎え、一段と景気が悪化します。外食産業にとって非常に大きな痛手です。今までのマイナスを年末で取り戻そうと考えていた外食はがっかりです。

 この環境の中で、消費者の懐を緩める作戦を考えなければいけません。価格やメニュー面で、よほど変わった目立つことが必要です。

 余力がある外食企業のところには、驚くような企業の買収案件が多数寄せられていると聞きます。それが、来年にはさらに増える気配です。

 今年は、外食企業だけでなくメーカーも流通も、肝を据えた年末商戦を展開しましょう。淘汰される側ではなく、しぶとく生き残る側になって下さい。

(安田 正明)
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