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京都府の伝統野菜である『京野菜』。
いにしえから続くこの野菜たちが、
今見直されている。
千年を超える伝統の野菜は、
「京料理」に欠かせないものとして、
全国的に人気が広まっているのだ。
きっかけは相次ぐ京料理店の東京進出!
本物の「京野菜」を使った料理が
ブレイク寸前なのである!!
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京都の伝統野菜。
その定義と種類を知ろう
貴重な伝統野菜である「京野菜」。京都の名店が関東進出をするたびに、知名度が挙がり、その人気は急上昇中だ。
実は「京野菜」は昭和35年に、京都府の「伝統野菜の品種保存」の検討対象になり、21品目、105種が選定された。
その後、特産蔬菜(そさい)保存圃場(ほじょう)を設置したり、原種保存や種子分譲などがあり、昭和62年には「京の伝統野菜」の定義を次のように定めたのである。
1.明治以前に導入された、歴史を有する。
2.京都市域のみならず、府内全域を対象とする。
3.たけのこを含む。
4.キノコ類、シダ類(ぜんまい、わらび他)を除く。
5.栽培、又は保存されているもの及び絶滅した品目を含む。
以上、5つの条件だ。
3の「たけのこを含む」という表記になぜ? と思われる方もいると思うが、たけのこは、竹の若いものであり、イネ科タケ亜種に属する植物であり、野菜ではない。
しかし、京都のたけのこはうまいと評判で、これを「京野菜」というカテゴリーから外すのは、もったいない、として敢えて例外規定を設けたのだという。
京都府農林水産部発行の「京の伝統野菜」には、現存する伝統野菜として、
「だいこん」「かぶ」「つけ菜」「なす」「かぼちゃ」「とうがらし」「うり」
「さといも」「ごぼう」「ささげ」「うど」「みょうが」「ねぎ」「せり」
「くわい」「たけのこ」「じゅんさい」 の17品目が挙げられている。
この品目を詳しく見ていくと、お馴染みの「京野菜」の種類となっていくわけだ。
中でも、一番種類が多いのは大根。「辛味だいこん」「青味だいこん」「時無だいこん」
「桃山だいこん」「茎だいこん」「佐波賀だいこん」「聖護院だいこん」の7種類があるのだ。
ちなみに、現存しないもので「伝統野菜」に指定されたものは、 「郡だいこん」「東寺かぶ」「聖護院きゅうり」の3種類。
「万願寺唐辛子」も京野菜としては有名でよく売られているが、これは大正末期から昭和初期に、
舞鶴市の万願寺で作られたものなので【京の伝統野菜】の定義の第1項に該当しないので、
「伝統野菜に準じる野菜」と別枠にされているのである。
(表1)
| 【京の伝統野菜の一覧】(現存するもの)
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| だいこん |
辛味だいこん、青味だいこん、時無だいこん、桃山だいこん、茎だいこん、佐波賀だいこん、聖護院だいこん |
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かぶ |
松ヶ崎浮菜かぶ、佐波賀かぶ、鶯菜、大内かぶ、すぐき菜、舞鶴かぶ、聖護院かぶ
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| つけ菜 |
みず菜、壬生菜、畑菜 |
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なす |
もぎなす、加茂なす、山科なす |
| かぼちゃ |
鹿ヶ谷かぼちゃ |
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とうがらし |
伏見とうがらし、田中とうがらし |
| うり |
桂うり |
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さといも |
えびいも |
| ごぼう |
堀川ごぼう |
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ささげ |
柊野ささげ |
| うど |
京うど |
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みょうが |
京みょうが |
| ねぎ |
九条ねぎ |
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せり |
京ぜり |
| くわい |
くわい |
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たけのこ |
京たけのこ |
| じゅんさい |
じゅんさい |
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| (現存しないもの) |
| だいこん |
郡だいこん |
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かぶ |
東寺かぶ |
| きゅうり |
聖護院きゅうり |
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| 【京の伝統野に準じるもの】 |
| とうがらし |
万願寺とうがらし、
鷹ヶ峰とうがらし |
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つけ菜 |
花菜 |
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京の伝統野菜が他の土地の野菜に比べ、味わい深いのは、様々な理由があるのだという。
京都は政治的に日本の中心であった時代が長く、地理的にも日本の中心にある。国中から様々な野菜が集まってきたのだという。もともとは、「聖護院だいこん」は尾張の国から来たものだというし、千枚漬けで有名な「聖護院かぶら」は近江の国が原産。
「たけのこ」の孟宗竹は中国から、かぼちゃはカンボジアから集まってきたものなのだ。そういったものが、京都の風土で段々と独自の発展を遂げてきた。
京都の水がまず第一。比叡山の水、加茂川の水と、京都の水はうまいという。
第二に土、関東ローム層のような火山灰土ではなく、腐植質の含まれた豊かな土なのである。
そして第三に穏やかな風。生産物が倒れるような強い季節風は吹かない。
第四に気候、底冷えするような寒さの冬と、盆地特有の暑い夏という対称が作物の味をよくするのである。こうした過程を経て、「京野菜」は独自の進化を遂げてきた。
神社仏閣が多い京都では、精進料理が好まれる。精進料理では野菜のうまさが必要になるため、野菜の品質はもちろん、野菜の料理の方法にも様々な工夫が凝らされた。
京都では「すぐき」のように何百年も変わらぬ土地で作り続けてられいるものもあり、市民も古い者を守ろうという気質が強いのだ。
こうした土地で発達、進化していったものが「京都の伝統野菜」とされたのである。
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