3.店名に“月”シリーズが流行、
「月の雫」と「月の宴」が訴訟合戦
去る、12月12日、モンテローザは三光マーケティングフーズを、悪質な営業妨害をされたとして、横浜地方裁判所に、1億3000万円の損害賠償を請求する訴訟を起こした。
モンテローザは、「月の宴」という居酒屋チェーンを展開しているが、その雰囲気、メニューが三光マーケティングフーズの展開する「月の雫」に似ているとの指摘が、数多くなされてきた。三光マーケティングフーズは、「店をまねされた」として、モンテローザを1億1000万円の損害賠償と、不正競争防止法による表示の差し止めで、すでに横浜地方裁判所に提訴している。 今回はモンテローザが三光マーケティングフーズを反訴した形だが、雑誌などで、三光マーケティングフーズが「『月の宴』は質が低い」などと発言した記事が掲載され、それによって「信用に傷がついた」としている。
しかし、「豆冨」をメインにした創作和食、ロゴの手書きの文字、薄暗く和風旅館のテイストを取り入れた店内が、両者が極めてよく似ているのは紛れもない事実。顧客が間違って入るということも、当然、あるに違いない。それだけ三光マーケティングフーズの業態開発力が優れていたということなのだろう。
今回のモンテローザの反訴は、面子の問題と言えなくもない。
例えば芸能界では、当初「宇多田ヒカルに似すぎ」と言われた倉木麻衣がその後頑張って、独自の地位を得ているということもある。モンテローザも倉木麻衣のように、粘り腰で、「月の宴」を唯一無二の存在にブラッシュアップしていってほしい。
|