・シャンゼリゼには、マックカフェ
高台に立つ凱旋門から12方向に放射線状に広がる道路。その中で最も太く東に延びる約1キロの道路がシャンゼリゼ大通り。世界中の観光客で賑わい、両側にはカフェや高級ブティックが軒を連ねている。
中央にフランス国旗がはためく凱旋門。
凱旋門の屋上から眺めたシャンゼリゼ大通り。
1899年創業の老舗カフェ「Fouquet's」。プライドの高そうなギャルソンに注文する。
「Fouquet's」でワインのつまみに出されたオリーブ。美味い。
ピザなどイタリア料理を出す「VESUVIO」。
カジュアルなイタリア料理「BISTRO ROMAIN」。観光客目当てか、イタリアンが多い。
老舗のカフェが並ぶだけでなく、マクドナルドの「マックカフェ」も良い場所で営業しているのに驚かされる。イタリア・ミラノでも「マックカフェ」はヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガレリアの一等地で営業していた。米国文化を浸透させるため、ヨーロッパで一等地戦略を取っているようだ。
「マクドナルド」。中に「マックカフェ」が併設されている。
「マックカフェ」。チンバリーのマシンでコーヒーを淹れる。
マカロンなどデザートも販売。陳列商品が少なく寂しい。
落ち着いた「マックカフェ」の客席。
・斬新な(?)Miso Soupに驚いた
セーヌ川にかかるポンヌフ橋近くにある、KENZOが入った建物の最上階にある話題の日本料理レストラン「Kong」で夕食。19時に予約を取って行ったが、外は昼のように明るく、お客は私たち以外にいない。20時頃になりようやく席が埋まり始め、暗くなり始めた21時には満席となった。この時期、パリの日没は21時頃と遅い。
「Kong」の斬新な内装はフィリップ・スタルク氏のデザイン。日仏の伝統・現代文化を象徴しているそうだが、不思議な空間だ。デザインやアパレル、広告業界らしいおしゃれなお客が多かった。
しかし、全員”イケメン”で構成されているギャルソンの横柄な態度に辟易させられた。8名席に9名を押し込まれ、テーブルを増やせと言うと、テーブルの配置は変えられないという。それも真顔で言われた。その最初の悪い印象が強く、店を出るまでずっとギャルソンと馴染めなかった。料理も日仏両国シェフのコラボらしいが、残念ながら、日本人としては理解しがたい味とボリュームだった。
球面体の開放的な窓。セーヌ川に向いている。
透明な椅子の背に女性の顔のイラストがプリントされている。
天井には不思議な着物女性の大きなイラスト。
海の幸入りミソ・スープ(15ユーロ)。味噌の味がほとんどしない。具はエビと銀だら一切れのみで約2千円。
Kong Plate(28ユーロ)。これで4千円近い。
パリの接客はスノッブでプライドが高く、リラックスしにくい。まるで、世界から献上品を受けたルイ14世の豪華なベルサイユ宮殿の威光が未だにあるかのように感じてしまう。
ベルサイユ宮殿で最も豪華な「鏡の回廊」
ポンヌフ橋から見える夕焼けが癒してくれた。
・日本人が経営するフレンチは駐在日本人に愛される
日本人シェフが経営するフレンチもある。「マコト・アオキ」はシャンゼリゼ大通りからロン・ポアン・デ・シャンゼリゼに向かう手前の脇道を入ったところにある隠れ家ビストロ。青木誠シェフと姉弟の2人で2006年から経営している。お姉さんがフロアを担当。訪問時は満席で9割がパリ在住日本人と見受け、日本語が飛び交っていた。
ここのフレンチは洗練された感は少ないが、ボリュームがしっかりしており安心できるビストロだ。何よりも、お姉さんの偉ぶらない普通の接客にホッとした。
「マコト・アオキ」の入口。23時の閉店まで滞在。
シシリア産トマトのカルパッチョ ニシンの卵とパニュースのビネガードレッシング(15ユーロ)
蟹とポロネギのミルフィーユ フォースラディッシュのムース(18ユーロ)。
アミガサダケとアスパラのリゾット(32ユーロ)
スズキの蒸しもの オレガノ風味のズッキーニのグリル添え(32ユーロ)