・三越跡にヤマダが入居。体験コーナー充実した基幹店
一方、池袋駅東口の三越跡に10月30日オープンした、ヤマダ電機「LABI1日本総本店池袋」は、同社としては最大規模の店舗で、家電のみならず、音楽・映画などのソフト、おもちゃ、本、ブランド品、時計、食品、日用品、薬品なども一部売る、総合量販の要素も加えた店舗だ。
レストランフロアーも7階にある。ヤマダ電機の店舗でレストランフロアーを持つのは、群馬県の大阪府豊中市の「LABI千里」、高崎市のヤマダ電機「LABI1高崎」に次ぐ3店目で、東京では初めて。なお、「LABI」はヤマダ電機の都市型大規模店舗のブランド名。
7階レストラン街のラインナップ。
ヤマダ電機の買物でカードに貯まったポイントが、レストランで使える。
地下2階、地上7階のうち地下1階の一部と1〜5階は家電で、その品揃えは8万点。平日の入りはまずまずといったところだが、土日祝日はレジに長い列ができるほどで、同店広報企画室・濱口和樹室長によれば、「ほぼ予想どおりで順調」とのこと。こちらも駅直結であり、天候の悪い日も池袋駅から地下通路で行ける立地のメリットは大きい。
ヤマダ電機LABI1 日本総本店池袋 エントランス。
ポイントは、体験ができて選べることで、エアコン、オーディオ、掃除機、デジカメなど、実際に操作して機能を確かめて買うことができる。需要が増えつつあるLED電球も、品ぞろえ自体が日本で最大級であるだけでなく、実際の光の具合を目で見て選べる売場になっている。家電が好きな人にとっては、一日いても飽きない店であろう。取り扱いアイテムは約150万点。
また、屋上にはフットサル専用コート「アディダス・フットサル・パーク」を備えているのが斬新。
屋上フットサルコート。
2007年7月、すぐ近くの「ビックカメラ本店」横にオープンした「LABI池袋」は、同時に改装し、「LABI1池袋モバイルドリーム館」とモバイル専門店に業態変更した。地下1階から7階まであるが、携帯電話、iPod、ゲーム機、ノート型パソコン、電子辞書といったまさにモバイル商品に特化した専門店となっている。
東口・ヤマダ電機のモバイル専門館の隣はビックカメラ本店。
東口・ヤマダ電機(黄色)とビックカメラ(赤)のビラ配り合戦。
注目すべきは、7階がまるごとガンダムグッズ専門フロアーになっていることで、プラモデル、フィギュアなどを盛りだくさんにそろえている。
というように、こちらも従来のヤマダ電機の店舗よりも進化させた、斬新な店づくりの意欲的な店舗であり、ビックカメラの牙城である池袋を崩せるかどうか、両社の販売合戦が見物である。
危機感を持ったビックカメラも店舗改装、街頭のビラ撒き攻勢で応戦しており、店舗の賑わいは、「ビックカメラ本店」と「LABI1池袋モバイルドリーム館」の間では、ビックカメラのほうがむしろ断然勝っているほどだ。
いずれにしても、池袋が秋葉原と並ぶ家電のメッカになったことは間違いない。