フードリンクレポート


カシータまでもがデフレ対応で食べ放題を導入した。
〜エソラ、ヤマダ電機のオープンで、池袋にカジュアルのセカンドラインが興隆(8−8)〜

2010.2.1
池袋では2009年後半、10月30日東口にヤマダ電機「LABI1日本総本店池袋」、11月27日西口に「エソラ池袋」が相次いでオープン。東口にも西口にも、大型商業施設が新しく登場した。両施設とも駅直結であり、若者、ファミリーを取り込もうと、レストラン街には渋谷・青山・恵比寿あたりのテイストの店を出店させている。しかし、それはカジュアルダイニングではあっても、池袋という土地柄、またデフレ時代でもあり、ランチに強い価格的にこなれたセカンドラインが展開されていることに特徴がある。8回シリーズの第8回目。


あのカシータも2100円でランチバイキング。

カシータまでもがデフレ対応で食べ放題を導入した

 そして最近は立教大学の裏手、有楽町線に沿って要町駅まで、店舗がつながるようになった。この要町通りは中華、イタリアン、焼鳥、そば、お好み焼などの手頃な店が並んでいて、カジュアルダイニングのセカンドラインに近い感覚が、自然発生的に見られる。ナチュラルな内装で野菜中心の食事を出す「VCROP cafe」、なかなか良いピザを出す「ミリオンダラー・カフェ」のような、個人店主による雰囲気の良い食事が売りのカフェが散見するのも特徴で、今後の発展が楽しみなエリアだ。


西口・要町通り「VCROPカフェ」。


西口・要町通り「ミリオンダラーカフェ」。

 これまで百貨店、駅ビルの飲食を除けば、飲み系の飲食ばかりが強かった池袋で、要町通りはランチや昼下がりの休み時間に行きたい唯一のエリアであった。そういった池袋外縁部の街の変化を、「エソラ池袋」と「LABI1日本総本店池袋」は見逃さず、ランチに強い店を誘致したとも言えるだろう。

 池袋は街全体としてカフェが弱く、ちょっと気分転換したいと思う時にあまり行く場所がない。西口は「エソラ」「エチカ」が意識してつくり始めているが、東口は家電店が増えてもカフェが目に付く場所にほとんどない。キンカ堂の隣のビルに2009年9月に出店した「カワラカフェ&ダイニング」は、鋭い着眼点ではないだろうか。


東口「カワラカフェ&ダイニング」、10階に誘導するため、グリーン大通り路上でアピールする立て看板。

 そうした中、愛と感動のレストラン「カシータ」が、「サンシャイン60」59階レストラン街「スカイ・レストラン」に12月18日、イタリアンの新店「オーシャン・カシータ」を出店したのもニュースだ。前菜・サラダ・デザートがビュッフェで、ドリンクバー、ピザ付きのパスタランチが2100円。ディナーのコース4800円〜という店。「カシータ」も食べ放題導入というのも池袋の流れか。これもカジュアルダイニングのセカンドラインという感じである。


サンシャイン60、「オーシャン・カシータ」出店で、天空のレストランフロアー、スカイレストランは完成した。


サンシャイン60、スカイレストランのラインナップ。

 いずれにしても、池袋が渋谷区、港区より10年遅れて、郊外の横浜・鶴屋町、立川、大宮、柏よりも後に、ようやくカフェブームの萌芽が見え、デフレ対応型カジュアルダイニングを勃興して実験場になってきたことは間違いないようだ。これから面白くなることに期待したい。


【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ) 2009年12月28日執筆