フードリンクレポート


食べ飲み放題3千円で大ヒット。
池田 寛氏 株式会社フレンド商会 常務取締役 (4−2)

2010.2.3
接客日本一を決める「第5回S1サーバーグランプリ」、フレンド商会はその中国地区優勝者を育てた。同社は広島市で創業50年を超え、パチンコ事業と外食事業そして不動産賃貸部門の3本柱として盛業中。今、3代目が担当する外食事業が注目されている。4回シリーズの第2回目。


ジーラビル。4店全てが食べ飲み放題3千円。

食べ飲み放題3千円で大ヒット

「虎之介」のヒットにより外食事業に活気が出た。早くも半年後に、不採算だった自社の洋風居酒屋の再生に着手。コンセプトは、オーダーバイキング制で食べ放題、飲み放題3千円。コンセプトと社員スタッフの人間力を信じ、居抜きで内装にあまり手を加えず「てまひまや」として2003年3月に95席で開店させた。

「広島には食べ放題、飲み放題は少なかった。食べ放題だから適度に腹いっぱいになればいいだけでなく、食べ放題なのに、すごく料理にこだわってる!すっごくゴージャス!を目指しました。」


ユーモラスな「てまひまや」看板。1〜2階。飲み食べ放題は全品対象で3,000円。

 この「てまひまや」も超繁盛店となり、入居する自社ビルを丸ごと飲食ビルに衣替えし「ジーラビル」と名付けた。1〜2階に創作料理「てまひまや」、3階に焼肉「炭乃家」、4階に洋風料理「ななや」、5階に京風個室「十六夜」と次々にオープンさせた。どの店も、ビル丸ごと、食べ放題、飲み放題3千円。席でメニューを見ながら注文できるが、どんなに食べても飲んでも3千円。食べ放題だけでは2千円。


焼肉「炭乃家」。3階。


4階の洋風料理「ななや」。


5階の京風個室「十六夜」。

「食べて飲んでも3千円。薄利多売だが、お客様の笑顔が最大の喜び!このポリシーが受け入れられ大繁盛ビルに。週末には、現在も600人以上集まり、若者もビジネスマンも、お客様が溢れました。当たるというのはこういう状況なんだと驚きました。しかしオープンすると、またたく間に弊社を模倣したシステムが広島中に広まっていったのです。」


「食べ飲み放題」3,000円を選択すると全メニューが対象となる。メニュー表では各品に金額が表示されているのがミソ。実際には、お客全員が食べ飲み放題を選択する。

 そして、ラーメン店を改装して郊外で運営していたファミリー向け焼鳥居酒屋が、鳥インフルエンザや飲酒運転取締強化で立ちいかなくなり、豚しゃぶ「とり楽」に業態変更した。食べ飲み放題システムを導入するとともに、食べ放題にソフトドリンク飲み放題を加えたプランや、ファミリー向けメニューを一つづつ開発し、ファミリー、会社員、高校生などオールジャンルのお客にウケた。「17時からのファミレス」として評判に。広島市内の郊外に、海田店、毘沙門店の2店を構える。現在も繁盛し、各95席で昨年12月に各1500万円を売り上げた。


【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2010年1月14日取材