フードリンクレポート


撤退リスクの低い、低コスト・高効率のビジネスプラン。
クレープ業界の革命“とろけるクレープ”で世界征服! 
株式会社モミアンドトイ・エンターテイメント(7−3)

2010.2.24
“とろけるクレープ”をブランドにクレープ業界で大躍進中の株式会社モミアンドトイ・エンターテイメント。会社設立からわずか5年足らずで52店舗のクレープ専門店「MOMI&TOY'S(モミアンドトイズ)」を展開、昨年には初めての海外進出となる台湾への出店も果たす。従来のフランチャイズの概念を取り払い、ブランディングパートナーと呼ぶ外部パートナーとの出店戦略。とろけるような食感とブーケのようなビジュアルのクレープ。この不況下でもますます勢いに乗る同社の成功の秘密に迫る。7回シリーズの第3回目。


これまでのノウハウと技術を活かして制作されたオリジナルのトレーラー。長さ3.8m、幅2.4m、高さ2.1m(牽引部分、タイヤ含)。

撤退リスクの低い、低コスト・高効率のビジネスプラン

 ブランディングパートナーは、異業種からの参入が多い。不動産、自動車ディーラー、美容室など。モミアンドトイで複数店舗を持つオーナーも多いという。その背景には、徹底的にこだわった低リスク、低コスト、高効率のビジネスモデルがある。

 ブランディングパートナーは、最低で630万円という初期費用で店舗を始めることができる。これは同社が売りにしている、可動式のトレーラーによるモバイル店舗の場合だが、店舗となるトレーラーの費用、その中の施工費、設備費(75万円)も含まれているので、本当の意味での初期費用。他社と比べても、同内容の出店形式ではかなり低コストだという。

 このモバイルタイプで出店した場合の収益シミュレーションによれば、月間300万円の売上(実績例)があった場合、総利益率71%。そこから地代やロイヤリティーを引いた営業利益率も売上げ高に対して51%(人件費控除前)という高水準だ。

 このトレーラー販売の場合、初期費用を最低限に抑えられ、場所を選ばず出店ができる。万が一撤退することになったとしても、他の業態でも利用ができるので撤退リスクが低いことが最大の特長だという。このリスクの低さが異業種からの参入を後押ししているのだろう。


2人が作業しても十分な室内スペース。長さ2.9m、幅2.0m、高さ1.6m。

 また、材料に関しても全国で一元管理された物流網があり、生地と生クリームは冷凍された同じ状態の物が全国の店舗に配送され、味の均一化と共に作業時間の短縮が図られている。


【取材・執筆】 村田 麻未(むらた あさみ) 2010年2月12日取材