・現地のメガジーもクライアント
同社の強みは、現地のメガジーとの信頼関係。国際ブランドのメガジーにもなっている大手外食企業から店舗のデザインを受注している。香港で最大の飲料・食品・レストランチェーン会社あるマキシムグループも同社のクライアント。「スターバックス」「元気寿司」のFC店も展開している。また、タイで小売業なども展開するコングロマリット、セントラルグループもクライアント。シンガポールを拠点に東南アジアで50店以上、回転寿司など日本料理店を展開する「すし亭 Sushi Tei」も。
「SUSHI TEI」 ラッフルズシティー・ショッピングセンター店のカウンター。
「商業施設のデザインから入って、あとで日本からのテナントも紹介してという話になります。現地の大手企業ばかりなので、そこで日本の業態がはまると波及効果があります。日本食は人気なので、新業態というだけで、商業施設で良い場所を最優先で提供してくれます。」
「ホテルを展開している企業も多い。今、ホテルは街場のレストランと競合しています。高級ホテルほど競合しています。ホテルのレストラン業は厳しいのが現状。ホテルに日本のレストランを誘致して欲しいとよく言われます。」
アジア各国で展開するためには、まず、シンガポール、香港、台湾で成功することだと言う。
「『すし亭』はシンガポールが拠点ですが、インドネシアでも10店以上店あります。オーナーは5年間で豪邸を建てられました(笑)。でも、シンガポールにないと、インドネシアもタイも行けない。ショールーム兼会社をシンガポールに持つことが必要です。」
「インドネシアは今すごく景気がいい。商業施設もできて、日本のレストランが求められています。イスラム教徒が口にするのは“ハラル食品”だけですが、和食はハラルとは関係ないものが多いです。」
「元気寿司」(香港)。Shop
UG69A,U/F,Olympian City2,18 Hoi Ting Road, West Kowloon
「元気寿司」の店内。
「タイでは売上はそんな高くとれない。フードビジネスとしては儲かりますが、勢いがない。フードビジネスより生産拠点に向いています。日本向けにスープを作るなど生産拠点を維持するためにタイで出店している方もいます。但し、合弁じゃなきゃダメ。独立資本はダメで、タイでネットワークのある人と組まないと成功できません。」