・客目線で自分が行きたい店を作る
光山氏は、人と出会って、自分の考えを入れて、その人に合う店を作り続けている。
「人と出会って店を作るのが好きです。店を増やす使命感は全くない。今のままで止めてもいいが、出会うと、行くか!やる?お前? みたいになる。僕の心がけているゆるぎない点は、客目線で自分が本当に行きたい店を作ること。もし、それでこけても自分の感性が時代に合ってないだけ。納得できます。でも、そこは今のところ絶対に合ってる自信があります。」
焼酎が並ぶ店内(『わ』)。
壁には有名漫画家のサイン(『わ』)。
木曜、金曜、日曜は1号店『わ』で働いている。それ以外は、自分が本当に行きたい店に通っている。焼鳥「鳥福」(渋谷)、フレンチ「オギノ」(池尻大橋)、フレンチ「ラミティエ」(高田馬場)、鮨「海味」(青山)、イタリアン「オステリア・ヴィンチェロ」(新宿御苑)などがお気に入り。
「同業者の感覚で行っていることはまずない。自分の店もそうです。これ美味しいね、ウチのメニューに取り入れよう、はない。パクリはしません。でも、お金のかからないサービスは勉強したい。例えば、生ビールを頼んだ時にグラスを置く位置がいいねとか。3万円の店に行って食材は真似できないけれど、言葉遣いは真似できる。そこでああいう言い方をして和ませるんだ、とか。いいお店はいい空気感を出す。高い金を払ってそれを味わいに行ってます。そこにスタッフも連れて行く。繁盛店ツアーのように流行ってるから見に行こうはしたことがありません。」