・ユニマットが外食事業をドトールに売却
ユニマットグループは3/16、ユニマットキャラバンとユニマットクリエイティブが展開している高級カフェ「カフェラミル」23店、ティーサロン「ニナス」11店、ブーランジェリー「オーバカナル」8店をドトールに5/1付けで売却することを発表した。
金井氏は2003年の「オーバカナル」買収とともに同グループに入社。外食事業の幹部として、買収と再生を繰り返してきた。「オーバカナル」に加え、1999年に買収した「カフェラミル」を再生し、フランスの紅茶ブランド「ニナス」の名を冠したティーサロンもチェーン化。3ブランドで09年3月期売上高43億円、経常利益3億円に育て上げ、ドトールへの譲渡価格は22億6千万円と高値になった。
以外にも、07年に「フレッシュネスバーガー」を買収。09年3月期は売上高46億円、経常利益2億円に回復させ、09年8月にはユニマットグループオーナー企業に売却した。
そして、イタリアン「イルピノーロ事業グループ」を07年に買収。今回のドトールへの売却の対象とはせず、ユニマットグループに残して、ウェディングやゴルフ場のレストランを展開する組織で運営していく予定だ。
ユニマットグループは不況下で事業仕分けを行っており、たまたま金井氏の退職と外食事業の売却が重なった。
「カフェ業態の売却の話が出た時に、現場の従業員は一部上場企業で働いているイメージを持っており、飲食専業の一部上場会社に買って欲しいと思っていました。ドトールさんは、ユニマットのオフィスコーヒーサービスの仕入れ先でもあり、スムーズに決まりました」と金井氏。
独立に際し、「多業態を展開している企業は多々ありますが、大体の会社は客単価やマーケットは同じものを狙っています。しかしユニマットでは、100円のコーヒーから1000円のコーヒーまで…その他にもハンバーガーから高級ふぐ料亭まで様々なお客様を相手にしてきました」と金井氏。色んな方々からの相談にフレキシブルに対応し、経営の手伝い、開発の手伝いができることを強みにしている。
但し、ドトールへの引き継ぎが終了する5月末までは、ユニマットに席を残しながら、新会社を運営する。