フードリンクレポート


都心から発信する“朝一生活”「GOOD MORNING CAFE」。
〜ブレックファーストでブレイクスル-?“ソトアサ”のススメ〜(5−3)

2010.4.14
春の訪れとともに“朝活”が活発化している。“朝活”とは朝の時間を有効活用する取り組みのこと。リーマンショック以降、景気低迷の煽りを受け、節約志向を強める消費者を取り込もうとする値下げ競争は激化する一方だ。その中で、飲食店側が見直しつつあるのが“朝食”。「外より内」という内食志向の巣ごもり消費者に“有意義かつリーズナブルな朝時間”を提案し、利用を促進している。“朝食”という起爆剤で、閉塞市場に風穴を開けられるのか?5回シリーズの第3回目。


東京体育館を臨む「GOOD MORNING CAFE」。

都心から発信する“朝一生活”「GOOD MORNING CAFE」

  4月2日、千駄ヶ谷にオープンした「GOOD MORNING CAFE」。サーフショップ「SAMUDRA」、ジュースバー「Fructus」とともに始動し、ライフスタイルを向上させる“朝一生活”を提唱する。


25坪の中庭テラス。 

 運営は都内を中心にレストラン事業を展開している株式会社バルニバービ(代表取締役:佐藤裕久)。朝の業態は初めての試みだという。「メニューの多くは社内のブレーンストーミングから生まれました。朝食をきちんと食べる習慣のある人とそうでない人がいますので、ヘルシーなジュースも取り入れました」(「GOOD MORNING CAFE」坂本修武マネージャー)。


「GOOD MORNING 3DRINKS」(650円)。

 全12種類の中から好きなヘルシードリンクを3つチョイス出来る「GOOD MORNING 3DRINKS」(650円)はオリジナルメニュー。その他、毎朝産地から直送される新鮮野菜や店内の石窯で焼くパンを使ったトーストやハンバーガーも好評。


「産地直送! 本日の新鮮野菜サラダボウル」(650円)。


「グッドモーニングバーガープレート」(850円)。


「スーパーフルーツ! アサイーボール」(650円)。

 ブレックファーストメニューは6時から始まり、ランチは11時から15時、レギュラーメニューは50種類が揃い23時まで楽しめる。もちろんテイクアウトもOKで、千駄ヶ谷という場所柄、散歩ついでに立ち寄る人も多いという。

 朝時間の有効利用は飲食だけにはとどまらない。“場”としての飲食店の可能性を示唆する事例も続出している。


【取材・執筆】  水口 海(みずぐち うみ) 2010年4月7日執筆