
・朝食文化を再生するキーワードは「卵」
2009年10月10日オープン以降、メディアで取り上げられ続けている有名店「たまごん家 日比谷店」。「欧米流の食文化を見直して、日本独特の食文化を再生したい」とオーナー朝山良夫氏が立ち上げた。「朝ごはんはスピード第一ですから簡単で栄養バランスを考えた時にピンと浮かんだのが、子供の頃に毎日食べていた“卵かけごはん”でした」。

店内には理念が掲示。
前職ではスーパーマーケットの経営管理に携わっていた朝山さんは、食材管理の重要性を痛感していたという。特に生卵を扱うということもあり、安全性を第一に国際基準を満たした富山の養鶏場の卵を採用。さらに長野県木島平産のコシヒカリの中でも2ミリ以上の大粒のみ選別した「一番開花」という米を使う。海苔やトッピングなどにも思い入れを込め、独自の卵かけごはん専門店を打ち出す。

こだわりの卵。

女性客の姿も。
「日比谷という場所柄、会社員の方が多いですね。平日は毎朝40人〜50人、お昼は100〜130人のお客様がいらっしゃいます。平均客単価は350円ですが、回転数を早くしています。お惣菜のイートイン感覚ですね。朝と昼は卵かけごはんをメインで、夕方以降は居酒屋という業態です。夜はおかずに一品料理を提供していますので、締めで卵かけごはんを召し上がる方が多いです。これから仕組みをきっちり整えた上で、フランチャイズ展開出来ればと考えています」(株式会社フードネクサス 朝山良夫代表取締役)。

「たまごん家」を立ち上げた朝山良夫氏。
消費者、飲食店双方が知恵を絞ることで、限られた“朝時間”を有効活用することが出来る。飲食店本来の役割である食事メインではなく、ミーティング場としての消費者ニーズを取り込み、関係性を築き上げれば、他店との差別化も可能だ。
硬い殻を打ち破り既存の枠組み外すことで、新たなビジネスチャンスが生まれるのかもしれない。