フードリンクレポート


食中毒のリスクを回避する。
〜<第4回セミナー祭レポート>「鳥貴族」「けん」が語る、チェーンオペレーションの魅力〜(7−3)

2010.4.23
第4回フードリンクセミナー祭(3/11開催)にて「外食ネクストリーダー2010」として3名を紹介。肉食系硬派チェーン「すた丼」の親分 早川 秀人氏(アントワークス株式会社 代表取締役)、広島発カフェ文化のリーダー 内田優二氏(株式会社コンプリート・サークル 代表取締役)、経営危機からの脱出を勇気をもって開示した女性経営者 近藤 一美氏(株式会社エイト 代表取締役)。3名のプレゼンテーション後に、「鳥貴族」大倉忠司氏と、「ステーキハンバーグ&サラダバー けん」井戸実氏の先輩リーダー2名がディスカッション。チェーンオペレーションの魅力を笑いを交えて語ってくれた。7回シリーズの第3回目。


井戸実氏、株式会社エムグラントフードサービス 代表取締役。

食中毒のリスクを回避する

●安田
チェーンはどこかで傷がつくと、全店に傷が波及します。例えば食中毒。どのように注意されていますか?

●大倉
食中毒は1度も起こしていません。過去の例を見ても、チェーン店さんは食中毒を出してきましたが、ある一定期間を過ぎるとお客さんはいい意味で忘れてくれる。鶏は刺身で出すと食中毒は多いと思いますが、4店くらいの時から刺身を止めたんですよ。チェーン展開を目指していく中で。リスクが大きかったものですから。

●安田
他にも看板を汚すような要素は?

●大倉
一番怖いのは従業員の犯罪。今のところ大きいものはないですね(笑)。新聞に載るようなのはないですね。

●井戸
ウチは食中毒が来たら完全に潰れると思います。これだけTVで紹介してもらってると、マスコミは味方にすれば本当に心強いですけど、敵にすると本当にこんなに怖いとこはなくて、今ウチが食中毒をやったら物凄い勢いでバッシングされるでしょうね。とうとうやったか(笑)。僕が一番心配に思ったのはテレビのカメラをキッチンに入れちゃったんですよ。今その画は使われてないですが、ウチが食中毒をやったらその画が証拠として使われると思うんですよね。これだけが心配なんですよ。食中毒を出したら当社は潰れます(笑)。


【取材・執筆】  安田 正明(やすだ まさあき) 2010年3月31日取材