・他のブランド牛でも専門店を
「最近は松阪牛にこだわる姿勢や全量消化するノウハウと展開力に興味を抱かれる生産者や食肉加工のメーカーなどから相談をうける機会が増えてきました。食肉のプロフェッショナルが過去に経験したことのない消費不振に直面し、自分たちのような会社にまで声をかけてこられるとは、やはりリーマンショック以降、牛肉の売れ行きがよくないことが理由かもしれない。」
国産牛メニュー。比べて、松阪牛は肉の甘味が脂に乗り、脂身が美味しい。煮込んだらインパクトがある。
「しかし松阪牛専門店の姿勢を崩すわけにもいかないので、他のブランド牛を扱うのは難しいところだが、牛肉専門のマーケティング会社としてならばお役に立てることはある」と巽氏。
松阪牛をこよなく愛し、消費者の目線で商品と業態を開発することで新しい市場に手を広めるよりは、大阪でお客さんから支持される牛肉専門店を目指したいと抱負を語ってくれた巽氏の展開に今後も注目していきたい。
■巽 益章(たつみ よしあき)
株式会社ライトハウス 代表取締役社長。2000年、ファッションブランドのマーケティングコンサルティングとデザインを提供する会社としてライトハウスを設立。04年に「松阪牛焼肉M」を大阪福島駅前に出店し外食に進出。現在、「M」6店、「まんぷく」(東京・広尾)1店、「Mデリ&ハンバーガー」(大阪・中之島)1店を展開している。
→株式会社ライトハウス