・若い内にバーテンダーを経験すると道が開ける
「バーテンダーはお店を持つことが全てじゃない。バーテンダーを3〜5年経験するとこんな仕事もできるんだよと教えてあげて、バーテンダーの底上げをしたい。最終的には別のステージにも行ける。若い内にバーテンダーを経験していると目上の人ともちゃんと喋れます。不動産に移って大成功している人がいます。500円のものを売ってたやつがどうして5千万円のマンションが売れるのかと聞くと、相手は酔っ払ってないんですよ、僕の話をちゃんと聞いてくれる、余裕じゃないですか、と答えてくれました(笑)。」と小林氏。
「バーテンダーは、ホストやホステスに近い。そう言われるのは多少の抵抗はありますが、僕らは色恋を売らないこと以外は全く同じ。僕らはお酒でお金をいただく。どっちが質が高いとかいう話ではなく、キャッシュポイントが違うだけ。でも、個性で売っていくのは同じ。」
「よくお客を店に付けさせようとするバーがありますが、僕は顧客リストをバーテンダー個人の宝物にしなさいと言っています。将来独立する際、確実に自分の為になる。自分の為にお客を作るんだとなる。そのバーテンダーが辞めると売上が半分になることもあります。損益分岐までもっていくのが会社の仕事で、それ以上はバーテンダーの仕事です。実は彼が辞める際の送り出しが一番儲かる時なんですよ(笑)。」
実際には、辞めた方々は近くでは出店していないという。それだけ、恩を感じているということだろう。