・トレンドのど真ん中を生きたブランド
グローバルダイニングが店舗を拡大し主格ブランドの次々とオープンさせたのは1990年代。1980年代の終わりのエスニックブームがある程度定着した頃、エスニックを「カフェバースタイル」で最初に具現化させたと言われる「モンスーンカフェ」の1号店は、西麻布に1993年オープンした。又ウェスタン映画の雰囲気を感じられるアメリカ中西部とメキシコ料理を掛け合わせた「ゼスト キャンティーナ」も主力ブランドのひとつだが、その中で最大の席数を有する恵比寿店も1998年にオープン。バブルから崩壊までのその時代を、店舗拡大を進め外食トレンドの最先端として歩いてきたのがグローバルダイニングである。
恵比寿の「ゼスト」 外観。
バブル景気の時代に多く制作されたトレンディドラマの劇中では同社の店が使用されていたことも「時代の店」である裏付けと言えるだろう。「モンスーンカフェ(代官山店)」は、ドラマ「ロングバケーション」(フジテレビ系列1996年4-6月放映)で使用され特に話題となった。丁度そのドラマのターゲット世代は現在30代終わりから40代初めの歳を迎えている。
「モンスーンカフェ」代官山店 外観