・各カフェ毎にコンセプトが異なる
2009年に2店をオープン。レストラン「入iri」(東京都渋谷区上原1-25-11 電話03-5790-2233)と、カフェ&ダイニング「ie」(東京都目黒区青葉台1-16-12 サクレピエス1F 電話03-5428-3434)。
「店ごとにコンセプトが違います。例えばハイスコアキッチンは、お腹一杯になれるカフェ。カフェなんだけどガッツリ食ってくれ、というスタンス。夜はしっかりたべるお客さんが多くてカフェにしては客単価が高い。ieは中目黒にあって、気軽に普段づかいして欲しいのであえてコンセプトはなし。海の家があるなら、川(目黒川)の家があってもいいよね、と作りました。」
今年3月には、カフェを3店展開する有限会社A Style Worksの飲食事業を譲り受けた。カフェ「A.B.Cafe」(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-2 ミッシェル開発公社第2ビルB1F 電話0422-23-3778)、カフェ「202
Market」(東京都渋谷区笹塚1-57-10 笹塚駅前ビル2F 電話03-3372-3171)、カフェ「中目黒LOUNGE」(東京都目黒区上目黒3-6-18 TYビル1F 電話03-5724-3356)の3店。その代表だった澤圭次郎氏は、現在、パーティカンパニーの飲食事業部を統括する取締役。
カフェ「A.B.Cafe」。
「カフェ3店を譲受しました。とりまとめていた澤さんと意気投合。お互いやりたいことが同じで、じゃ一緒にやればいいじゃん、となった。買収ではなくて仲間入り。彼は飲食事業の統括で入っています。『俺は現場でみんなの尻をたたいて、盛り上げるのが好き。経営とか嫌いなんで家入さんやってよ』と言われ、僕は社長業は社長業で好きでずっとやってきたので、じゃ、いいよと。」
「IT業界からすると、ビジネスの構造自体がまるきり違う。ITは、イニシャルもいらない、固定費もかからない、人が動いた分だけ売上・利益が上がる。売上と利益がスライドする。2次曲線で利益が上がっていき青天井。カフェは1店で見た時、客単価と客数と回転数が変動し、売上の限界が見えていてそこにどれだけ近づけるか。全く違うので新鮮です。体力的には飲食はしんどいですが。」
「ウチは飲食の会社という捉え方はしてなくて、パーティカンパニーの名前通り、色んな人を呼んできてプロジェクトごとに有機的に作っていく。“悪ふざけ文化創造企業”がコンセプト。今後、飲食業に拘らず、悪ふざけしていきたい。そのベースがカフェということで今、飲食業に力を入れています。」
「飲食業の面白さにも気付きました。地域毎にターゲットに合わせて最適な店名、雰囲気など全部バラバラであるべきと考えています。ただ、ウチの会社をわかりやすく知ってもらえる1本筋となるフラッグシップブランドは欲しい。バラバラで個人店の集合のようになっては企業体としての意味が無い。そこは考えていかなきゃ。」
6月下旬には、本格和食を提供するダイニング&バー「宇田川コロニー」を東京・渋谷オープンさせる。7月には、同じく渋谷・宮下公園そばに本社を移して、1階にカフェ、2階にギャラリー&ラウンジを立ち上げる。来春には故郷、博多で物販やカフェの複合店舗を展開する予定だ。
「on the CORNER」 店内イメージ。