・損益分岐点を圧倒的に下げれば、基本的には誰がやっても儲かる
サブライムの1号店は2005年11月にオープンさせた吉祥寺のホテル裏の沖縄鉄板屋台「subLime吉祥寺本町店」。そして、2号店目「subLime中野野方店」を西武新宿線野方駅から徒歩5分という郊外立地に開店。
「subLime中野野方店」 店内。
「初めての郊外、野方店は当初失敗しました。しかし、普通なら潰れるところでしたが持ちこたえられた。固定費の安さ、初期投資額の低さが理由です。20坪の居抜きを600万円かけて改装。今からすればあり得ないくらい金をかけている方です。家賃は18万円に抑えました。損益分岐点は売上高150万円くらい。郊外はハネればいけるなと確信しました。今も業務委託形式で運営しています。利益は出ています。」
「郊外2店目は半年くらい探し続けました。お陰で不動産のノウハウが何となく分かりました。家賃が安い物件を探して、吉祥寺駅から徒歩10分。坪9000円で40坪。初期投資はスケルトンから作って800万円。それが『subLime吉祥寺北町店』。いい時で月商450万円。利益は160万円以上。1年で初期投資を回収しました。今は元店長に業務委託しています。」
「subLime吉祥寺北町店」 店内。
郊外に出店して、誰も来ない恐れはないのだろうか。
「例えば、ビール190円にすると来ないですか? ビール100円にすれば、タクシーでワンメーター乗って来てもメリットないですか? もしくはタダなら?飲食は生産性が低いと言われますが、初期条件で圧倒的に勝つことができれば基本的には儲かります。最高の条件で従業員を現場に立たせてあげることができれば、基本的には従業員の生産性関係なしに利益が出ます。」
同社は委託・直営・FCの3軸で店舗を運営している。委託が上手くいかない場合に直営に切り替えてリスクをカバーする。また、委託だけなら利幅がとれないので直営も持つ。FCは業態を売るFCではない。
「ウチのFCは物件開発・物件交渉を代行するFC。損益分岐点を下げるという初期条件をFC化する。その条件とウチの業態はマッチしているので、やりたい業態を選んでもらう。もちろんFCなのでオーナーが資産を持ちます。加盟金ゼロで固定費を毎月もらうやり方をしています。」