
・群れるな、個になるな
中島武氏(際コーポレーション)は「まず、群れないこと。しかし、個になってはいけない。自分で考えろ、自分で見てまわれ。ただ、この居酒屋甲子園という組織は素晴らしい。ただ、皆に認めてもらいたいという根性は捨ててしまえ」と叱咤。ダイヤモンドダイニングの独創性の素晴らしさに話が及ぶと、松村厚久氏(ダイヤモンドダイニング)は「仲良くしながら、虎視眈々と自分一人生き残ればいいと思っています(笑)」と会場を沸かせた。
中島氏が、ユニフォームに黒Tシャツを使ったのはウチが初と発言すれば、河原成美氏(力の源カンパニー)は頭にタオルを巻くのはウチが初とやり返すなど、先達はオリジナリティを競っていたことを披露。
大倉忠司氏(鳥貴族)も、「私は最初からチェーンを目指していました。従来のチェーンを真似しても存在価値がない。新しい焼鳥を作ろうと。低価格だけではダメ。ブランディングも含めて価値をどう作るか考えました。同業種ではなく、コンビニとか異業種を見た方がいい」とオリジナリティの生み出し方をアドバイス。
中村悌二氏(カゲン)も「全てのことにクエッションを持てばオリジナリティは見つかる。注文してから作るのではなく、予め作った焼きそばを店内で売り歩く店を作ったら、お客が大喜び。他と違って勝てるものを持った時は突き進め」とアドバイス。
米山久氏(APカンパニー)も「平均点を目指そうとしがち。オリジナリティ以外を捨てる勇気も必要」とズバリ指摘。
「突き抜けろ」「オリジナリティを出せ」「とんがれ」という発言が相次いだ後に、米山氏がオリジナリティ作るためには、まず失敗できる環境を作ることが必要と提言。「ウチも最初は『わが家』という二番煎じの総合居酒屋からスタート。その後で、自分の存在価値を養鶏場を持つことに定めた。ある程度失敗してもいい感じに会社を持っていけたので、チャレンジできた」と米山氏。
最後に、司会の稲本氏が「日本が世界に誇れるのが外食産業。その火を消さないように、次回の居酒屋サミットは各店のオリジナルを発表する会にして欲しい」と提案して閉会した。

パネルディスカッション参加者。
居酒屋甲子園は各地での勉強会が盛ん。店同士の仲が良いという印象がある。今後の居酒屋市場の縮小、競争の激化を鑑みると、群れるだけでは生き残りが難しくなることは自明の理。今まで勉強会で培ったホスピタリティなどの人間力に加え、商品開発やデザインなどの空間作りなどで各店がオリジナリティを模索していけば、より強い店舗になれるであろう。