・2業態目「日本焼肉党」
今年8月にオープンした2業態目、大衆肉酒場「日本焼肉党」は浅草橋で10坪の2階建て物件。山形牛1頭買いがウリ。計20坪で初月1090万円を売った。
座敷席。
テーブル席。
「売上は凄いですが、原価がどれくらいかまだ分からなくて怖いです。メニューにカルビ、ロースと書くとカルビばかり売れる。結局、売れる部位を別に仕入れなきゃいけなくなって、1頭買いのメリットがなくなってしまう。ラムラの時もそうでしたが、なかなか1頭買いは続かない。どうすれば、1頭買いのメリットを出せるか考えました。」
「焼肉というイメージじゃなく、肉酒場。『鳥番長』の牛版と考えた。盛り合わせにして、今日の盛り合わせはコレですと売る。残った赤身をランチに、牛のたたき丼、牛かつ定食として売る。その2品が出るよう、メニューにバーンと大きく載せました。今度は逆に赤身が足りないくらい。サーロインとかいい部位も残った。それを盛り合わせに含めるとお客が喜んでくれる。何でこんなの1500円でいいの、となる。狙い通りです。」
メニュー。「特選山形牛」1,500円。
ランチメニュー。一頭買いで残った赤身をランチに。
「20日で2頭目を仕入れ、今は3頭目。盛りが良くて、大丈夫かなと思っています。牛を買う時にセリに行って、いくらで落としたか見れば値段が分かるじゃないですか。月に一度、買いに行きますよと当初は話していましたが、忙しくて行けてない。1500円で原価50%も掛ってます。だから、昼で儲けないと。」
「『日本焼肉党』というのは名前から先にありき。政権交代の時に思いつきました。最初は選挙事務所のイメージ。店内は蛍光灯で、事務所っぽいデスクがあって、達磨や神棚があって。でも、何かつまらないな。選挙事務所で焼肉を食べているのは何かおかしい。デザイナーから、海の家で焼肉を食べてるイメージを提案され、今の流行りに合ってるかなと。」