
・インドで焼鳥チェーンを計画
インドは人口12億人。多様な民族、言語、宗教によって構成されている。外ノ池氏はインドとの交流経験を元に、日本食でこの巨大なマーケットを狙っている。現地法人オモテナシサービスを設立して準備を進めている。
「インド人は1つじゃない。日本人は1つと思っているようですが。ターバンを巻いてるのはシーク族、政財界に強い影響力があるのはパルシー族など、無数に民族があります。大きく北と南で性格が異なる。北は植民地で占領された経験からずるがしこい。南は暑さのせいか占領されず古い建物が残り、街が綺麗で明るい。食べ物で言えば発酵文化があるのも南。両者は仲が悪い。IT産業の栄える南の方が元気。緑が多くて、カリフォルニアをイメージして土地開発が行われています。米国で留学した若者も多く、海外料理も受け入れやすい。」
現在、インドにある日本料理店はインド人の経営がほとんど。日本人が経営するのは、個人店が多い。中でも成功しているのは、ネパールでも繁盛している日本料理店「タムラ」。
「私はインド人をターゲットにしたい。今の日本食は日本人がターゲットです。焼鳥を狙っています。鶏肉を食べる習慣があり、地場で全部食材を調達できます。問題は、大家が強気なこと。景気がいいので、賃料を2〜3年後は7〜8%上げるという契約にサインしないと貸してくれない。賃料も渋谷や新宿に出すのと変わらないほど高い。」
「インドの次は中近東に行きたい。西遊旅行はアフガニスタンにホテルを持っています。アフガニスタンは最後に残された秘境と言われています。旅行会社で培った中近東の人脈を活用したい。」
現在、日本の外食企業が目を向けているのは中国。世界は中国だけでなく、BRICsのブラジル、ロシア、インドも注目している。豊かになったロシアへ自動車輸出会社など日本企業が日本料理店で進出する事例も聞こえてくる。世界で売れる日本の数少ないコンテンツ、日本食。外ノ池氏にインド市場への挑戦を期待したい。
■外ノ池 祐太(とのいけ ゆうた)
株式会社西インド会社 代表取締役。1974年生まれ。東京都出身。早稲田大学卒業 米国、英国への留学しMBA取得。印刷会社、外資系企業での勤務を経て、1990年同社設立。2005年、「マンダラ」を父親から継承。
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