フードリンクレポート


専門店メニューをきちりチェーンに落とし込む。
〜総合チェーン「きちり」のメニュー訴求力には限界がある。
専門店メニューをチェーンに落とし込み魅力アップ〜(3−2)
平川 昌紀氏 株式会社きちり 代表取締役

2010.9.30
きちりは「純正 コラーゲンスープ店」(東京・池袋、2009年11月開店)、「いしがまやハンバーグ」(東京・吉祥寺、10年9月開店)、イタリアン「アルトロ・ル・オーゴ」(大阪・堂島、10年9月開店)と専門店を次々に出店している。チェーン戦略を変更した訳でなく、強化するのが目的。オーストラリアへの社員旅行から帰国したばかりの平川昌紀氏に聞いた。3回シリーズ。レポートは安田正明。


「いしがまやハンバーグ」。プレミアムハンバーグステーキ Sセット 1,780円。

専門店メニューをきちりチェーンに落とし込む

 この「メゾンカイザー」とのコラボとの同じ路線上に、「純正 コラーゲンスープ店」(東京・池袋、2009年11月開店)、「いしがまやハンバーグ」(東京・吉祥寺、10年9月開店)、イタリアン「アルトロ・ルオーゴ」(大阪・堂島、10年9月開店)という3つの専門業態の出店がある。

「きちりというメインチェーンの商品訴求力を高めるには単独では限界がある。メゾンカイザーとコラボ、『純正 コラーゲンスープ店』のスープをきちりの鍋メニューに使う、『いしがまやハンバーグ』のハンバーグをきちりのメニューに加える。」


「いしがまやハンバーグ」(東京・吉祥寺、10年9月開店)。


「アルトロ・ルオーゴ」。マルゲリータ〜トマトソース モッツアレラチーズ バジル〜 1,134円。


「アルトロ・ルオーゴ」(大阪・堂島、10年9月開店)。

「総合的に商品を扱ってる店では、1つ1つの商品の訴求力は決して強くない。どれだけ努力してしっかり作ってもそのイメージがぬぐえないなら、専門店でコンテンツを作ってそのイメージをチェーンに落とし込もうと考えました。」

「例えば、コラーゲンスープの店を作ろうとすると鳥から探します。しかも、生産にすごく細かい作業や手間をかける。専門店はある程度の量が見込める、だからコストが安くなり、それを請け負ってくれる業者様も現れる。ハンバーグも同様。だから専門店で良い商品が作れるんです。これをチェーンの単品でやると導入後の見込み量が不安定、売れるか売れないか分からないので、我々の規模では業者様にも協力が仰げない。今の人気メニュー、ローストビーフみたいに月間4トン近く出るなら、牛まで探せます。僕らはチェーンなのでそのメリットをどうやって拡大できるか常に考えています。」


「純正 コラーゲンスープ店」(東京・池袋、09年11月開店)。

 但し、「メゾンカイザー」のように知名度の高いブランドならお客の魅力も増すが、知名度の低いブランドの場合も上手くいくのだろうか。

「提供している全メニューで安心安全は徹底している。トレーサビリティーに関しても自信を持っています。お客様がプラスオンでイメージしてもらえるようなメニューならプラスになるでしょう。例えば、コラーゲンスープ。単にコラーゲンスープと表示すると、良く分からない。それに純正コラーゲンスープ店、専門店のイメージをONする。それぞれ個店としても根強いファンがいる人気店ですからお客様のイメージは確実にあがる、またお客様は携帯端末で『純正 コラーゲンスープ店』『いしがまやハンバーグ』もすぐに検索できるから詳しい内容も確認できる。アパレルのセレクトショップのイメージです。」


【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2010年9月17日取材