フードリンクレポート


沖縄素材にこだわり抜いた石垣島らー油の「ラー油鍋」。
〜「鍋はおうちで食べるもの」?!シーズン到来、この冬「外食」でこそ食べたい鍋は〜(5−2)

2010.11.2
鍋の美味しい季節が到来、各店ではオリジナル鍋が続々と登場し始めている。ぐるなびのアンケート調査ではこの冬最も食べたい鍋は「ラー油鍋」だという。過去にも「トマト鍋」「カレー鍋」「タジン鍋」などが話題をさらった年もあった。今年はどんな鍋を「誰と」食べたいか。おうちで食べる鍋とは一線を画す「外食」でこそ食べたい鍋をリサーチ取材した。5回シリーズ。レポートは国井直子。


「道玄」のラー油鍋。

沖縄素材にこだわり抜いた石垣島らー油の「ラー油鍋」

「株式会社由ら」の運営する渋谷の「道玄」のラー油鍋は4年ほど前から看板メニューとなっている。今年はラー油のブレイクもあり、直営全店(「道玄」「吉崎食堂恵比寿店」「エビスとん吉」「吉崎食堂本店(沖縄県)」)にてこれを提供することにした。ここのラー油鍋は鶏がらを4時間煮込んだスープ地に辛味噌とラー油を入れ、野菜や肉と最初から煮込むスタイル。「本物の沖縄料理店」が真骨頂の同店、「『外食でこそ食べたい鍋』であればうちのラー油鍋は絶対です」と統括部長の岡野義一氏が強く言うには理由がある。


株式会社由ら 統括部長の岡野義一氏。

 沖縄からのお取り寄せNo.1にもなった「石垣島らー油」は4年以上前から導入、他にも徹底した沖縄素材へのこだわりで県外ではここでしか食べれないメニューが多くある。
 ラー油鍋に使用するラー油は「石垣島らー油」をベースに島胡椒ともいわれる「ヒバーチ(八重山産)」や、ウコン、島唐辛子など10種類以上の香辛料をを独自ブレンドしたもの。沖縄ラー油の特徴は「山椒入り」だが、山椒は炊くと香りを増しそれが食欲をそそるのだ。


山椒が香るラー油鍋(一人前よりオーダー可・一人前1029円)。


ラー油を追加投入。
 
 豚肉は琉球在来豚「アグー」を使用、コレステロールが通常の白豚の4分の1、ビタミンB1が豊富で臭みがなくヘルシーなのが特徴。グルタミン酸を多く含む為旨みも強い。アグー豚は一頭を丸ごと沖縄から仕入れ、鍋だけではなく他のメニューにも様々な調理法で使用している。

 この「アグー豚」と「石垣島らー油」の両方を贅沢に一緒に味わえるラー油鍋は、見た目のボリューム、ラー油の香り、コラーゲン豊富な鶏がらスープ、全てがバランスした他にはない一品。


「道玄」 店内。

■「道玄」
東京都渋谷区円山町5-18 道玄スクエアB1
電話:03-3463-8876
www.yura-net.com


【取材・執筆】 国井 直子(くにい なおこ) 2010年10月29日執筆