
・中高年のサラリーマンもインターネットで居酒屋を探す時代
今回切り取ったエリアは、ニュー新橋ビルとその周辺エリア(下記地図の赤線内)。駅前のこのエリアは、常に人通りが多く、飲食店の集まる新橋の中でも特に店が密集している激戦区である。オープン40年目のニュー新橋ビル(地図の黄色のポイント)。そして、駅前のSL広場(地図の緑色のポイント)から西側に広がるエリア(地図の紫線内)は、大衆居酒屋が並ぶ通りと、その裏に烏森神社を中心に細り路地がいくつも交差し、30年以上続く老舗の居酒屋や、その昔新橋芸者の置屋だった面影を残す通りがある。
【地図】
ニュー新橋ビルとその周辺エリア。

SL広場周辺はヤマダ電機を中心に人通りが多い。

外堀通りとの角にあるマクドナルドは夕食時も若いサラリーマンを中心に賑わう。

SL広場正面の飲食店ビルは、ビルごとクローズ。不景気の影響か。
手始めに、まずはSL広場へ。待ち合わせのメッカであるSL広場では、毎日6時くらいから、居酒屋の従業員による客引き合戦が行われている。常時20人ほどが居酒屋のメニューを片手に、これから飲み会という雰囲気のグループに声をかけていく。

SL広場。19時前後が待ち合わせのピーク。

居酒屋の従業員がメニュー片手に次々と声をかける。
聞くと、多い日で大体1日10組近くを店に連れて行けるが、少ないと1組、ゼロという時もあるという。「最近、店に連れていける組数が減りました。半年前と比べても。メインのターゲットは中高年のサラリーマンですが、ぐるなびとか、ホットペッパーとか、インターネットのサイトを見ていく店を決めてから来るんですよね。クーポンもあるし。ここに来てから適当に入るという人は少なくなりました。」ととある居酒屋の客引きをしていた従業員は語る。新橋サラリーマンにも、Webサイトでの店探しが浸透してきたようである。
そしていよいよ、ニュー新橋ビルに潜入。1971年の完成以来、飲食店を始め、物販やパチンコ店、ゲームセンター、マッサージ店などが入る多目的商業施設であるが、飲食店がその大半を占める。築40年目だけあって、入った瞬間、昭和にタイムスリップしたかのような感覚を覚える。

ニュー新橋ビル1階。会社帰りのサラリーマンやOLが行き来する。
1階は人通りが多く賑やか。早く、そしてボリュームのある食事が取れる洋食屋やかつ料理の店が人気。会社帰りに手っ取り早く夕食を取りたいサラリーマンが多い。喫茶店も数店入っており、こちらもサラリーマン姿の男性が多く、打ち合わせに使われていた。

創業明治18年という洋食「むさしや」。カウンターのみで満席。

時代を感じるフレッシュジュース店。
特に新しい店や業態があるわけではないが、この昭和を感じる雰囲気に居心地の良さを感じる空間である。