
・恵比寿・五反田で失敗し、チェーン展開に転換
「三ツ星マート」成功後も多業種展開を志向していた三ツ星カンパニーは、2009年1月に飲食店経営とコンサルティングを行っていた空間計画株式会社から、2009年1月に五反田と恵比寿の2店舗を譲り受けた。五反田はそのまま鉄板焼居酒屋「ろく宮」として営業を続け、恵比寿は業態転換を行い鶏天麩羅店「超渡邉」としてオープンさせた。
「恵比寿という土地に憧れていました。実際にやってみた恵比寿は違いました。業態変更が失敗です。私も店に立ち1年間耐えましたが、諦めました。五反田は悪くなかったですが、2店とも同時に締めることを決めました。たまたま今年1月にダイヤモンドダイニングさんが買ってくれたんです。買ってもらえなかったらウチは潰れてました」と星野氏。
不動産業者に売却情報を流して直後、株式会社ダイヤモンドダイニングの開発担当の河内氏(執行役員 企画開発部長)から電話があったという。ダイヤモンドダイニングの動きの速さに驚かされる。それまでは面識も無かったが、今や両社は交流を持っている。
これを機に、三ツ星カンパニーは多業態からチェーン志向に転換する。今年1年間で11店を出店するが、内10店が「三ツ星マート」だ。今年、一気に生まれ変わった。

B級グルメ「酒折のフライ」。このボリュームで280円。

生ライムサワーも280円。ハーフカットの生ライムを使用。

メニュー企画も面白い。

「飲み物まだ?」の催促もペンで行う。
「三ツ星マート」の客単価は2200円。チャージは280円。強みは、集客力、収益力、そして回収力の3点。集客面では、競合店のない郊外で無敵の集客力を誇る。運転代行の料金が下がり、無料送迎体制も整えて、朝5時までお客が途切れない。かつては道交法の規制強化で郊外は閑散としたが、今は蘇っている。収益面では、同社は2006年7月からセントラルキッチンを設けており、280円でも原価率27%が実現できる。FLで55%以内に抑えられることができる。回収面では、居抜き物件を活用し600万円程度の投資に抑え、3〜6ヶ月で投資回収できる。
そして、新たにチェーン化できる業態を実験している。焼鳥・串揚げが時間無制限で食べ放題1000円の「浪漫商店」。現在、既存業態を転換して収益を検証中。それをブラッシュアップして、第二の柱に育てる予定だ。
「第二の三ツ星マートを持ちたい。山梨はマーケットが無いので、色んな業態を持ってないと出店できない。今後はどんな物件が出てきても出店できるようにしたい」と星野氏。都心に目を向けず、山梨を拠点に地方で無敵の展開を続けようとしている。