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はなこ+CONAのハナコナはステージでショーを開始。
〜新業態開発に、商品拡販に。広がる外食の企業コラボ〜(6−4)

2011.3.3
外食の経営手法として全く別の企業と企業、店舗と店舗が、協力し合って1つの店を立ち上げたり、1つの店の中で別の店の商品を売ったりするケースを、ちょくちょく見かけるようになった。知恵を出し合い、お互いの長所を活かし、欠点を補い合う。外食同士のコラボの実情を取材してみた。6回シリーズ。レポートは長浜淳之介。


ハナコレで披露されたショーのステージ。近々ハナコナにステージが開設され、ショーが始まる予定。

はなこ+CONAのハナコナはステージでショーを開始

 2010年9月にオープンした洋風ガールズ業態「BEER&PIZZA HANACONA(ハナコナ)」。セクションエイトのガールズ居酒屋「はなこ」と、エムグラントフードサービスの窯焼きピザ「CONA」がコラボレーションしてできた店だ。

 ちょうど翌月には米国から「HOOTERS(フーターズ)」上陸するということで、ガールズレストランの日米競演と騒がれた。


「CONA」 ファサード。


店内。

 ただしセクションエイトの横山淳司社長には元から「はなこ」の洋風版をつくりたい構想があり、タイミングが偶然一致したとのこと。当初は制服はアメリカ的なチアリーディング風で、食事はハンバーガーやビールに合うようなものと考えていた。

 横山社長がかねてから親交のあるエムグラントフードサービスの井戸実社長にその構想を明かしたところ、オール500円で手づくりのローマ風窯焼きピザを提供するエムグラントの業態「CONA」とコラボするプランが固まり、「ハナコナ」が誕生した。

「ステーキハンバーグ&サラダバー けん」で知られるエムグラントフードサービスだが、ロードサイドばかりでなく都心部に立地する業態もあり、「CONA」系列の店は渋谷と新宿に計4店ある。

「ハナコナ」の店内には、「CONA」と同様に500℃の石窯が設置され、「CONA」と同じの生地を使ってピザを焼く。料理のレシピは「CONA」より提供され、窯の手配も「CONA」のほうで行った。「はなこ」側では研修を受けて調理、盛り付け等を習得した。

「ハナコナ」ではピザはオール1000円で提供しており、人気商品は「ピッツァマルゲリータ」、「ゴルゴンゾーラのピッツァはちみつ添え」など。プラス150〜200円でベーコン、トマトなどさまざまなトッピングが可能だ。


「ハナコナ」の食事はワインに合うものが中心。

 各種生パスタも680円からあり、アラカルトではモツ料理の「トリッパ(はちのす)とひよこ豆のトマト煮込み」(650円)、自家製ソースの「野菜スティック バーニャカウダソースで」(800円)といったメニューが好評だ。全般にお酒が進むような濃い目の味付けの料理が多い。

 ワインはオール2900円のボトルが中心で、フランス、イタリア、オーストラリアなど産地はさまざま。赤と白が各6種、スパークリングが3種となっている。グラスは580円で、「モエ・アンペリアル」(7800円)も置いてある。

 ビールは「カールスバーグ」(680円)など世界のビールが飲め、「トリスハイボール」(500円)や各種カクテルも提供されている。

 一方で、女性スタッフのコスチューム、サービスや店のオペレーションは、セクションエイトで担当している。つまり「CONA」は料理のプロデュースが主で、お店を営業しているのは「はなこ」の側。内装は両社で話し合って決めたとのことだ。


「ハナコナ」の衣装。

 席数は130席あり、かなり広い。料理がイタリアン中心なので、和の業態である「はなこ」とは顧客層が異なる。「はなこ」が40代〜60代のスーツ姿のサラリーマンが大多数を占め、若い人、女性が少ないのに対し、「ハナコナ」は20代後半〜40代がメインと客層が若く、女性も3〜4割くらいはいる。「ハナコナ」はカップルも目立つ。

 なので、「はなこ」の常連がそのまま「ハナコナ」に来ているケースは、意外と少ないのだという。

 店内にはモニターが4台設置されていて、スポーツパブ、英国パブと同様、大きなスポーツイベントには強い。サッカーのアジアカップで日本チームが出場する試合は、満席となる盛況だった。

 渋谷駅の近くなのだが、道玄坂より入った奥まった見つけにくい場所にあるので、現在はより認知度を上げるための営業努力を行っている。

 1つはパーティー需要の開拓。ウェディングの2次会、新年会、忘年会、あるいは各種イベントの誘致に昨年末より積極的に取り組んでおり、渋谷駅の近くで多くの人数が集まれる場所が少なく、商品単価が安くて3000円くらいよりコースがあることから、貸切の受注状況は好調。3月の週末はほぼパーティーでスケジュールが埋まった。

 貸切の時は特別に要望がなければ、スタッフは「ハナコナ」の衣装を着ない。立席なら160人くらいまでは収容が可能だ。

 また、近々に店内に設置されているステージに活用するように想定している空間を、本格的にステージ用途にしてショーを始める。


ダーツで遊べるフロアー。この部分がステージになる予定。

 元々、横山社長は映画「コヨーテ・アグリー」を見て「はなこ」の洋業態を発想したそうで、ステージでショーをしながらお酒を飲むスタイルへの進化は織り込み済みであった。

 ショーに出演するメンバーを選ぶために、「はなこ」及び「ハナコナ」スタッフより希望者を募り「はなこガールズグランプリ」を開催。46名のエントリーから、10月1日〜12月25日に実施したパソコンと携帯からのインターネット投票で、上位10名をファイナリストとして選出。

 その10名に敗者復活した1名を加えた11名によって2月13日、渋谷「CLUB atom」にて、「ハナコレ(ハナコガールズコレクション)」という決勝大会となるファッションショーを開催。パフォーマンスの審査により、グランプリ、準グランプリ、審査員特別賞を選出した。


ハナコレの入賞者。左から、審査員特別賞・あやさん(はなこ町田店)、グランプリ・まりさん(はなこすすきの店)、準グランプリ・ジョアンさん(はなこ赤坂見附店)。

「ハナコレ」出演者4名で結成されたユニットにて、「ハナコナ」のステージに立つ計画となっており、彼女たちは今お店の仕事の傍ら歌とダンスのレッスンに励んでいるのだそうだ。これまでの飲食店にはなかった、芸能界デビューへの道を開いていく、新しい食と融合したエンターテイメントとなるか注目されるところだ。


【取材・執筆】 長浜 淳之介(ながはま じゅんのすけ)  2011年2月24日執筆