今はや ~今流行っているお店~
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“ただいま”と言いたくなるアットホーム感。
「沖縄酒場 茅ヶ崎ちゃんぷるー」
(神奈川・茅ヶ崎/沖縄料理)
第21回 2011年5月18日今流行っている店は、どんな店?なぜ流行っているのか?実際に営業中に店を訪れ検証。「次に流行る店」=“次はや”に対して“今はや”。流行りの店の秘密をレポート!

沖縄ムード満載の店内。提灯の赤い明かりにつられ、陽気な気分に。
2009年10月にオープンして以来、地元の人たちに愛され続けている店、それが「沖縄酒場 茅ヶ崎ちゃんぷるー」だ。なかなか予約がとれず、店内は常に満席でいつも活気に溢れていると評判の人気店だ。

提灯が目だし、窓から店内の様子がうかがえる。
茅ヶ崎駅南口から歩くこと2分。入口がガラス張りになり、外からでも中のカウンターの様子がよく見える。一見小さな店に見えるが、中に入ると奥行きがあり、入口付近のカウンター席以外にもテーブルやお座敷席がある。店舗面積は23坪に座席は60席という、大勢で訪れても問題のない広さだ。

どこか懐かしい雰囲気の店の看板。
店に入って驚くのは、「いらっしゃいませ」と元気な声が飛び交う、そのアットホームな空気感。店員さんもみんな感じがよく、自然と笑顔になる。常連が多いのか、積極的にスタッフと話している客の姿もちらほら。

壁一面に泡盛がズラリと並んでいる。

天井にはオリオンビールの提灯が。
見渡してみると、天井にはオリオンビールの提灯、壁には三線、オリオンビールのポスターやビール瓶、沖縄産の雑貨などがところ狭しと並び、コテコテの沖縄ムードを盛り上げている。茅ヶ崎の海に遊びに来た帰りに立ち寄っても、その気分を壊すことなく、楽しい時間が過ごせそうだ。訪れた日は雨が降っていて、しかも店に着いたのは18時前だったのにもかかわらず、既に店内は大勢の客で賑わっていた。

壁には沖縄名産のお菓子やガイドブック、ポスターやシールがところ狭しと貼られている。
店員に案内されて席につくと、「○○様、ご予約頂き、にふぇーでーびる(ありがとうございます)」と書かれた紙が置かれていた。そういえば、予約した時に予約名を漢字で確認されたのを思い出す。その時からホスピタリティが始まっていたのだ。電話でもとても丁寧な応対で、好感度の高いやり取りだったのが記憶に残っていた。さらにこの紙を次回、持参すると「海ぶどう」がサービスされるという。この一連の心憎い演出に、座って早々、心を掴まれる。

「ご予約ありがとうございます」という紙にホスピタリティを感じる。
さらにメニューを広げてビックリ。「ポーク卵(550円)」、「えびせん(220円)」、「天ぷら盛り(680円〜)」、「ミミガー(280円)」、「海ぶどう(520円)」と低価格な品々がズラリ。そして数多いメニューを目の前に迷っていると、店員さんに「沖縄らしい料理としても、もずくの天ぷらは美味しいよー」とアドバイスをいただく。そのさり気ない提案の仕方も、とても好印象。また「もずくの天ぷら」を食べた後に「もずく、どうでした?」と気遣うひと言も。スタッフとのそんなやり取りもまったく嫌みがなく、親しげな会話が自然と弾んでしまうのが不思議だ。

名物のひとつ、「生きている海ぶどう(520円)」。

ポン酢でいただいた「ミミガー(280円)」。驚きの安さ。

今回、店員さんにオススメされた、モチモチして美味しい「モズクの天ぷら(450円)」。
シークワーサー酒と一緒に出てきたお通しは、メンマの辛み和え。「もずくの天ぷらは」はモチモチっとした食感に加え、カラッと揚がったパリパリの塩加減が抜群。「ソーミンちゃんぷるー」は、さっぱりとしたそーめんのチャンプルーで、締めとしてもつまみとしても楽しめる逸品だ。なかなか本格的な味わいで、どれも満足できる美味しさ。泡盛も豊富な品揃えで、しかも安い。好きなだけ飲んで食べても2,500〜3,000円が平均的な客単価とリーズナブル。

お通しには、メンマの辛み和え。

「シークワーサー酒」をロックで。ソフトドリンクは280円〜、お酒は320円〜揃う。

シンプルながらも大人気の逸品、「ソーミンちゃんぷるー(480円)」。

沖縄のファストフードレストランA&Wのポテトフライ、「カーリーフライ(480円)」。

締めには外せない「沖縄そば(大620円)」。出汁が毎日手作り、麺は鵠沼の製麺所で作っている。

よく見ると、「沖縄旅行(34,800円) 今年も行きたい。沖縄に…」と書かれている。
茶目っ気のあるメニュー。
ヘルシーで美味しい沖縄料理には、やはり20代の女性客を中心に、家族連れや60代くらいまで幅広い地元客が集う。グループで訪れる客が8割を占め、他はカップル、1人で訪れる常連客が2割ほど。仕事帰りに立ち寄るサラリーマンや学生を中心に、平日は地元の人たちで満席になっている。予約をしないと入れないことの方が多く、2回転した遅めの時間帯を見計らって来る客も少なくない。

平日の夜は学生やサラリーマンなど、地元の常連客で賑わう。
最後に店からおみやげに渡されたお菓子、「おばぁーのらっきょうフライ」。これもまた心残るサービスだ。グルメ情報サイト「ぐるなび」のクーポン欄には「オーナーの沖縄方言講座 無料」と記されていたり、来たる5月23日などのチャリティ営業日は、売上金を全額被災地へ寄付するなど、オーナーの温かい心意気が見え隠れしている。

皮むきしたらっきょうを低温でフライした沖縄のお菓子。サクサクとした食感で美味しい。

定期的に開催されるライブでは、スタッフやお客も踊り出す。
日曜日を中心に定期的に沖縄民謡のライブが行われているらしく、時にはスタッフも沖縄を代表する手踊り、カチャーシーに参加するという。ほどよく酔いもまわって、独特の沖縄旋律に合わせて踊る。店全体が沖縄ムードに包まれ、気づけば店員さんと自然と会話を交わしている。まさに沖縄のことわざ、「イチャリバチョーデー(一度会ったら皆兄弟)」の世界がここにある。初めて来たのに、何度も訪れているような錯覚に陥る、そんな居心地のよさが人気の秘密かもしれない。
この沖縄酒場には、3つの大きな魅力がある。ひとつは沖縄ムードが満載で、まるで旅行に来たかのような感覚を楽しめるということ。次にすべての料理のコストパフォーマンスが高いということ。本格的な料理を食べられるだけでなく、ご飯もお酒もメニューが充実していて、一度ではすべてを味わい尽くせないと思えるほど種類が豊富。どんなメンバーで訪れても満足できる品揃えだ。最後は、なんといってもスタッフのフレンドリーな接客や空気感に支えられた、不思議な居心地のよさだ。地元の常連客が多いことからも分かるように、ふと立ち寄りたくなる店であり、思わず“ただいま”と言ってしまいそうなアットホーム感がある。これらすべての魅力が合わさって、リピート客の獲得につながっているようだ。
■店舗情報
「沖縄酒場 茅ヶ崎ちゃんぷるー」
住所:神奈川県茅ケ崎市共恵1-3-22イサベルビル1階
電話:0467-88-7425
営業時間:16:00〜25:00(24:00 ラストオーダー)
定休日:無休
【取材・執筆】 桜生マリコ(さき まりこ) 2011年5月17日執筆
女性誌の編集者を経て、2011年よりフリーランスに。ファッションやグルメ、美容、インテリア等の他、人物インタビュー、翻訳など多方面で執筆。かねてより興味のあった医療系アロマや解剖学を勉強中。
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