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今はや ~今流行っているお店~
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80年以上愛され続ける老舗。
「いせや 総本店」
(東京・吉祥寺/焼き鳥)

第25回 2011年6月15日

今流行っている店は、どんな店?なぜ流行っているのか?実際に営業中に店を訪れ検証。「次に流行る店」=“次はや”に対して“今はや”。流行りの店の秘密をレポート!


若者も、女性も肩を並べて焼き鳥を食べる。常に盛況だ。

 今や吉祥寺を代表する老舗となった焼き鳥の「いせや」。精肉業として創業したのが1928年。それからすき焼き屋を経て、1958年から焼き鳥屋として営業しているというから、合わせるともう80年以上の歴史を持つ。焼き鳥がなんと全て1本80円という価格で、地元のみならず多くの人から長く親しまれ、愛され続けている有名店だ。

 今回訪れたのは、吉祥寺駅南口から程近い総本店。他にも、井の頭公園の入口にある公園店がある。店に着いた19時半頃は、満席に近く、店の外まで活気が伝わってきた。

 通りに面して、人が溢れる立ち飲みのカウンターに吸い寄せられて覗き込むと、常連と思しき男性が「立ち飲み?じゃなかったら、入口はあっちだよ。」と親切に教えてくれた。店は角に建っているので、2つ入口があったのだ。隣にいた男性も微笑みかけてくれて、温かい雰囲気だ。


光と共に煙も匂いも外まで漂い、思わず吸い寄せられる立ち飲みのカウンター。

 中へ入ると、奥のテーブルへ通され、「相席でお願いします。」と。基本は相席。少し動くと隣の人とぶつかるくらいの間隔だ。その距離感もこの店を親しみやすく感じさせる要因だろう。

 満席に近い店内は、焼き鳥を焼く煙でうっすらとかすみ、その中に同僚とふらっと寄って立ち飲みをする人、新聞を読みながら一人黙々と焼き鳥を食べる人、デート帰りのようなカップルなど様々な姿が。中高年の男性が多くはあるが、意外にも若者や女性客の姿も多く、実に幅広い客層だった。雑多ではあるが、活気も手伝い、心地いい空間だ。


店内。1人客が3分の1くらい。残りの大半は2人客。

 早速生ビールと、とりあえずの「自家製シューマイ」(330円)を注文。焼き鳥と並んで、このシューマイも名物なのである。そして、テンポ良く、ビールと同じくらいのタイミングで出てくるのも嬉しい。


「自家製シューマイ」(330円)ボリューム満点。

 メニュー構成は実に明快。焼き鳥は、11種類、単品全て80円。4本セットの「ミックス焼き鳥」が320円。味付けは、塩かタレから選べる。あとは、つまみの枝豆や煮込み、唐揚げなど(250~500円)だ。


「ミックス焼き鳥」(4本320円)


「煮込み」(330円)

 メニュー数が少ないため、全てメニュー名が記載された伝票が常にテーブルの上に置かれ、注文の度にその伝票に印がつけられていく仕組み。これも実に明快でシンプルなオペレーション。


シンプルなメニュー。

 お客は、大体この「ミックス焼き鳥」を注文。お腹が空いている場合は、2セット頼む。あとはシューマイかつまみ1~2品程度。そして生ビールを1杯飲めば、1000円そこそこでお腹が落ち着く寸法だ。一人客は、30分くらいで店を出る人も多い。使い方も明快である。

 焼き鳥の味は値段ほどのインパクトは無いが、この雰囲気でこの安さにおいては、納得がいく。

 明快で潔い店。これが万人から長く愛される理由であろう。

■店舗情報
いせや 総本店
東京都武蔵野市御殿山1-2-1
電話:0422-47-1008
営業時間:12:00~22:00
定休日:火曜

【取材・執筆】 村田 麻未(むらた あさみ) 2011年6月13日執筆


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