次に流行るお店
国内外のセレブリティが訪れる「食の演舞場」
「restaurant omae XEX(レストラン尾前XEX)」
(東京・六本木/寿司・鉄板焼き)
第275回 2009年7月14日
尾前シェフ(右から2人目)統括の下、見事なチームワークが感じられるスタッフ一同。
テーマは、「Integrity(高潔)」
運営母体は、愛宕、代官山をはじめ梅田などの「XEX」グループの他、「PIZZA SALVATORE CUOMO」などの多店舗展開を進める株式会社ワイズテーブルコーポレーション(港区六本木6-1-20 代表 金山精三郎氏)。
今回紹介するのは、「restaurant morimoto XEX」から店名変更し、新たにオープンした「restaurant omae XEX」。日本はもとより、アメリカでも“Iron chef”(鉄人) としても著名な森本正治氏とパートナーシップを組み、2005年に誕生した「restaurant morimoto XEX」。そのオープニングから料理長に就任し、国内外のセレブリティたちの心を動かす料理を提供し続け、2年連続ミシュランの星獲得に導いたエグゼクティブシェフ、尾前武へと継承された。
日替わりの活け花が、入口で出迎える。
階段も、スタイリッシュなデザイン。スピン・オフ/塩見一郎氏が担当。
提供するのは、シーフードを中心とした寿司割烹と、特選和牛をメインにした鉄板焼き。屋号に掲げられた看板シェフ・尾前武氏の信条は”Integrity“。その意味である「高潔、清廉潔白、正直、誠実さ」を持って、食材に対して素直になり、日本人の感性を持ってオリジナルで表現することを掲げている。
新鮮な寿司ネタを目の前でセレクトできる白木のカウンター。
自社ブランドから神戸牛まで、セラーには産地さまざまな食肉。
食肉や魚介類、野菜など、食材ひとつひとつにこだわる。シェフ自らが市場へ出かけたり、提携農家とも交流を図っている。「私たち以上に30年〜40年やってらっしゃる実績のある方々との交流、意見交換は大切にしています」。プロデューサーであり、現場の統括者でもあるエグゼクティブシェフ・尾前武氏の言葉の端々から、それぞれの業界のプロフェッショナルに対するリスペクトの精神が伺える。
魚介類の盛り合わせ(2800円)。
メインダイニングには、大小2つの鉄板焼きカウンター。目の前で繰り広げられる見事な調理は外国人の顧客からも“エンターテインメント”と称される。
地下に広がるメインダイニング。
活きた状態の車エビとホタテ。
ベテランシェフの手による調理。
車エビとホタテのソテー モロヘイヤ入り和風ソース。
店名を冠した軟水の「尾前水」(宮崎県高千穂祖母山系産)。
来店するのは、デートをするカップル、接待や会食をする会社員が中心だ。地下には先述の鉄板焼きカウンターの他、プライベートルームも用意。
会食、接待にも最適のプライベートな空間。
また、1階のバーではワイン、シャンパン、ウイスキー、ブランデーなどのアルコールはもちろん、シガーも豊富にとり揃う。
ドミニカ、キューバをはじめ常時約15種〜20種が並ぶ。
外国人の割合は全体の3〜4割と多く、英語でのコミュニケーションは不可欠。そこで、同店では勤務するスタッフを対象に英語レッスンを定期的に行っている。「私自身、世界各国に顧客を持つ森本氏と共に渡米を重ねた経験があります。さまざまなシチュエーション、ニーズに対応するためには、お客様との会話でのコミュニケーションが欠かせません。英会話を中心に、週一回無理のない範囲で勉強会を開催しています」。
贅をこらした一皿一皿は、食材への徹底的なこだわりと見事なテクニックの賜物。目の前の相手へのリスペクトを大切にする姿勢は内外問わず、多くの人を惹き付けるに違いない。
【restaurant omae XEX(レストラン尾前XEX)】
住所 | 東京都港区六本木7-21-19 |
電話番号 | 03-3479-0065 |
営業時間 | 鉄板(B1F)・寿司(1F)・PRIVATE DINNING(2F) 18:00〜24:30(L.O 23:00) BAR(1F)・LOUNGE(2F) 17:30(LOUNGE 18:00)〜24:30(L.O 24:00) 木・金・祝前日 17:30(LOUNGE 18:00)〜翌2:00(L.O 翌1:30) |
定休日 | 年末年始のみ |
客席数 | 118席 |
客単価 | 鉄板18,000円、寿司割烹12,000円 |
目標月商 | |
開店日 | 2009年5月1日 |
経営母体 | 株式会社ワイズテーブルコーポレーション |
※取材当時の情報です。変更されている可能性がありますので訪問される場合は、店舗にご確認下さい。
水口 海(みずぐち うみ) 2009年6月24日取材