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第22回 2004年3月20日
 赤を基調にした店内、ジャンルにとらわれないフュージョン・チャイニーズ、20年熟成の紹興酒・・・。点心師がてづくりの点心とデザートを用意している落ち着いた店「季菜チャイナ」を取材してきた。
パワーランチ向きの広い個室(20席)
シャンデリアが輝く
モダンチャイニーズ「季菜チャイナ」


 六本木一丁目駅を出て徒歩1分、泉ガーデンの3階に「季菜チャイナ」というチャイニーズレストランがある。同店は手作りの点心やデザートといった本格的でおいしい料理を提供してくれる。ランチではOLが多く訪れ、近隣にオフィスを構える韓国企業のスタッフも足繁く通う同店はランチで200名の来店があるという。

 ディナー時はすべてのテーブルに赤いクロスを掛け、全体的に赤を基調にした落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しむことが出来る。糊の利いた純白のナフキン、白に統一されたビレロイ&ボッホ(1748年にフランス・ロレーヌ地方で創業した陶磁器メーカー。ハプスブルグ家の女帝マリア・テレジアにも愛された、格式ある老舗ブランド)の食器が飾らずに食事を演出する。

シャンデリアで彩られたテーブル席
 オフィス街ということと、アラカルトを揃えた気取らないスタイルということで残業の途中で夜食を食べに来る常連客の方もいるということだが、落ち着いた内装や素材からこだわった料理が評価され、披露宴の2次会等の、ホテルのパーティからの流れ客が貸し切りで利用することもあるそうだ。

物腰柔らかな和多田賢哉さん
 「ロブスターやホタテはキッチン奥にある生け簀を使って、最も良い状態で調理できるようにしています」

 副支配人の和多田賢哉さんはそう言って案内してくれた。
 
ソファー席でくつろげるバー・スペース
青島ビールから20年熟成紹興酒まで、
伝統の中国酒ラインナップ


 こだわりはお酒にも見ることが出来る。ソムリエのスタッフがオリジナルでワインを選んでいるのだが、なによりも中華料理に合わせた花彫酒が幅広くあり、スタンダードの1杯といえる「塔牌 5年熟成」がリーズナブルで人気があるという。

 「お酒を楽しみたいお客様にはバーで過ごしていただければと思います」
 バーではワインやシャンパンの他、中国酒はもちろんカクテルもある。
 「中国の長城ワインも人気がありますね」
 青島ビールから長城ワイン、花彫酒と中国のドリンクが勢揃いだ。
 「アルコール度数40度〜50度の中国焼酎もありますが、さすがにマニアックでなかなか注文はいただきませんね」と和多田さんは苦笑した。

料理長のお薦めコース(5000円)
 アラカルト料理はそれぞれ女性客にとって1.5人前のボリュームとなっており、前菜・蒸しもの・炒めもの・デザートと2人客でシェアして食べてお酒も飲むと丁度いい量になるよう設定しているという。

 「『季菜』とは旬のものを使うという意味です。いつでも旬のものを使った料理を用意しています」
 4月には新メニューを導入、より素材にこだわった1ランク上のコースを用意するという。

点心師のてづくり点心
 実際に5000円の料理長のお薦めコースを食べさせていただいた。特筆すべきは点心師による「手作り点心三種」と「本日のデザート二種」で、肉の旨みと野菜の香りがあふれる点心、イチゴソースでバランスよく酸味を加えたごま団子のデザートは絶品であった。

 接待や2次会に利用される同店はこの3月に「女子十二楽坊」が個人的にパーティを開くなど、業界関係者が利用する「隠れた名店」だ。同店は3月8日に恵比寿店をオープンした。勢いのある「季菜チャイナ」の動向から目が離せない。
 
季菜チャイナ
住所:東京都港区六本木1丁目6-1 泉ガーデンタワー3階
電話:03-5114-0780
営業時間: ランチ 11:30〜15:00
       ディナー 17:30〜23:00(LO22:00)
定休日:日・祝日(ご予約に応じて営業いたします)
取材・執筆 山越 龍二 2004年3月20日
 
 

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