かやぶき屋根のある入口からは農具のインテリア、米俵や酒樽などまるで田舎の古民家のような雰囲気の内装が目に入ってくる。
店内は古木で囲まれたホール席、のこぎりなどのディスプレイが印象的な山賊(VIP)ルーム、そして囲炉裏がしつらえられた小上がりと様々なコンセプトのスペースがあり、用途に応じて使い分けることが出来る。
「とんとり」という店名は「豚肉と鶏肉を使った料理のお店」を意味しており、山賊料理・・・豚や鶏、野菜といった山で採れる素材の持ち味を活かしつつ豪快に調理して、お客様がシェアして食べる料理を提供している。
素材は、豚、鶏、野菜など全て国産物を使用。化学調味料、着色料、添加物は一切使っていない。
フードメニューは大人数でシェアして食べることを前提としたボリュームになっている。
ぶつ切りの素材を盛りつけた「山分けおでん」や通常の2倍近くもの大きさがある「山賊焼き」(大串焼き)などがあるのだが、中でも圧巻なのは通常のおにぎりの3倍以上の大きさがある「山賊むすび」である。中に梅・おかか・昆布の3種類の具が入っており、一緒に香の物も出てくる。見た目で驚き、素材の味わいに舌鼓を打つという2段構えになっているのだ。
日本酒や焼酎は竹筒やかめで提供される。
その他に果実を漬け込んだりサワーや焼酎と割って寝かしたサワーなどがあり、ひと味違ったドリンクが中ジョッキか大ジョッキでゴクゴク飲むことが出来る。
たとえば初めて来日した外人の方を「とんとり」に連れて行けば、「田舎の古民家の内装」「シェアして食べる豪快な和食」が手頃かつ強烈なインパクトと共に体験してもらうことが出来るわけだ。
台湾で順調に出店を重ねているワンダーテーブルが、日本の食文化を見直すお店をオープンさせたことは印象深い。
池袋にある「とんとり」は日本発・山賊料理の居酒屋として多くの人々に愛されていくことだろう。 |