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第37回 2004年6月3日
 
厳選素材のおいしい パスタ専門店
「パスタジオ 成城」
パスタジオ ユニットシェフの
足立 義紀氏
 グローバルダイニングが新業態のパスタ専門店 「パスタジオ」を成城にオープン。
 閑静な住宅街である成城学園前駅北口より 徒歩1分という好立地な場所にある。
 玄関までのアプローチや店内に、黄色の壁を用いており カジュアルで明るい雰囲気。

 1号店を成城に決めたわけを、グローバルダイニング広報担当の林 照美さんに伺った。


 「ターゲットとする20代の成熟したスタイルを持つ
 女性客が数多く実際に生活している町と
 ということでしょうか。
 富裕所得層が多い立地なので、
 専業主婦のような方も多いと考えました」
 
厳選されたパスタとオリーブオイル 
S&P入れにもこだわりがある
 客層は幅広く、年齢層10代〜40代の銀行などに勤めるOLや、ショップ定員、奥様同士のランチなど。
 男女比は、3:7で女性が多いということだが意外と男性同士や、男性、女性問わず一人客も多いということだ。

明るい内装の店内
 パスタ専門店だけあって、ラ・ボエムなどと比較してメニュー数は少ないが、その分メニューや食材を厳選した凝ったものばかり。
 ラ・ボエムのパスタは、1.6mmを使用しているがパスタジオでは、1.9mmを使用。
 通常のパスタ専門店では、冷凍麺を使用している店も多く、提供時間も早くできるが、パスタジオでは、どうしても12〜13分と少しお待たせしてしまうことになる。
 その分、味には絶対の自信を持っておりパスタは、イタリア ナポリ近郊産の日本ではほとんど流通されていないパスタを使用。
 価格も、有名なディチェコの3倍近くするそうだ。
 オリーブオイルは、1999年にSOL (世界オリーブオイル展示会)で金獅子賞受賞を受賞、品質の高さに定評のあるバルベラを使用している。

一番人気のパスタ
旬のグリル野菜の
ペペロンチーニ(¥950)
 食材を選んだ理由について、パスタジオ ユニットシェフの
足立 義紀氏にうかがった。

 「このパスタを選んだのは何と言っても味です。
 噛むほどに粉の香りがしっかりとして歯ごたえが楽しい。
 パスタ発祥の地であるナポリ地方で
 作られているのですが、そういったストーリー性も
 決め手のポイントになりました。
 オリーブオイルは、辛味が少なくて香り高く
 パスタや前菜の味をひきたてる名脇役になります。
 こういった食材などは、全て弊社の購買部が
 ナポリやシチリアなどの現地に行き、生産者の顔が
 見えているものを使用しているんですよ」
 
前菜の四万十産川海苔の
ナポリ風フリット(¥450)
 メニューについては、グローバルダイニング本社の近くにある テストキッチンで数え切れない程試作したという足立氏。
 オープンまでの期間が少し延びたこともあり、開発には半年ほどを有した。

 パスタジオの多店舗展開を見据えトマトソースなどは、茨城の工場で足立氏自ら レシピを作成。
 またデザートも恵比寿にある自社工場で一括生産され、将来的には、FC展開も視野に入れている。
こちらも人気のパスタ 
パルマ産生ハムと枝豆の
ウオッカクリームソース(¥1250)
 そんなメニュー開発者である足立氏に、オススメを伺った。

 「トッピングとの組み合わせで更においしくなります。
 例えば、ナポリ産ポモドリーニ種の
 シンプルトマトソース(\700)と
 イタリア産水牛のモッツアレラチーズ(+\400)や
 渡りガニとポロ葱カラスミ風味(\1,300)と
 PastaZioオリジナルいくら南蛮(+\400)など。
 茹で時間が長いため、パスタを待つ間には
 1人分で値段もお手頃の前菜をハウスワインでつまんで。
 赤白2種類ずつですが、
 価格以上の味わいのワインを用意しています。
 お酒が飲めない方や昼間でしたら、
 フレーバーアイスティーを。
 特にワイルドベリーというフレーバーは、
 色もルビーのように美しく
 赤ワイン感覚で飲んで頂きたいですね。
 食後は、やはりデザートとコーヒーで。
 プレス式のコーヒーをお出ししているので
 3分程お待ち頂きますが、待つ甲斐のある香り高い味が
 楽しんで頂けます」
 
ティータイムにも
デザートにもおすすめ 
ナポリ伝統のババ(¥350)
 どのメニューもシズル感たっぷりで、具だくさん。
 カジュアルな価格ながら、本格的な味が楽しめる。
 オープンしてわずか2週間(取材当時)ながら既にリピート客がつき、売上げも順調に目標を推移。
 今年中には、8店舗のオープンを予定しており、 ラ・ボエムに続くグローバルダイニングの新フォーマットとして定着しそうだ。


パスタジオ 成城
住  所 東京都世田谷区成城6-14-5 2F
T E L 03-5490-7755
F A X 03-5490-7756
営業時間 AM11:00〜PM11:00(無休)
 
 
取材・執筆 山越 龍二 2004年5月1日
 

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