第46回 2004年9月4日 | |
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その時のデザインはマルセイユ出身の友人にお願いしたそうだが、 「イタリア製の椅子以外、たとえばテーブルなどは私たちの手作りです」 (アルノ氏)とのこと。テーブルにはワインを讃えるアラブ人の詩が手書きで記されている。 店主としてお店に立っているアルノ氏はフランスはロワール出身であり、 7年前に来日した。 来日する前はロンドンで3年間ソムリエを勤め、 アジアへの興味から日本行きを決意。 日本では留学生として 日本語の勉強をする傍らワインバーで働いていた。 その後イタリアワインの輸入会社、シャンパン「ポメリー」の 日本マネージャーを経て「バンドール」に辿り着き、お店を切り盛りしている。 |
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「バンドール地方のワインはレベルが高いが、 生産者が少なく規模も小さいです。 ボルドーやブルゴーニュにも匹敵する、 プロバンス地方の中でも高級なランクに当たるワインが多いです」とアルノ氏は語ってくれた。
そんなお店の個性が支持され、同店のお客様は70%が女性。 女性同士のお客様でもボトル注文があり、ワインを目当てに訪れる方も多いという。 グラスワインは500円〜1500円程度で10種類前後揃えており、 ラインナップは週に2〜3回入れ替えている。 「ボトルでは5000円〜8000円のものがよく出」る同店には、 田崎真也氏が度々来店するという。 |
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すべてアラカルトで注文できる。 自家製パンを毎日焼いており、平日の12時〜15時は同店名物の キッシュをテイクアウトできるが、かわりに平日はランチ営業をしていない。 結婚式の二次会として利用されることもあるそうで、 「スタンディングのビュッフェスタイルで80名様までなら 貸切で対応させていただきます」とのこと。 ワイン好きが高じたアルノ氏とダビッド氏はワインセラーの販売も始めたそうだ。 同店の核は「ワイン」「料理」「音楽」であり、 毎週土曜日には「音楽」のイベントを行っている。 19:30〜21:00、21:30〜23:00と日に2回 ジャズやボサノヴァのライブを開催、 「ワイン」や「料理」に出会うきっかけを提供している。
迫力あるライブ「音楽」と合わせて、ダビッド氏とアルノ氏が最も楽しめるお店として作り上げられた 「バンドール」。 静かに流れる時間、ほのかなライトに映るお客様の笑顔にこのお店の可能性が感じられた。 |
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取材・執筆 山越 龍二 2004年9月5日 | |||||||||||||||||||||
取材・執筆 山越 龍二 2004年5月1日 | |||||||||||||||||||||
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