第79回 2005年04月30日 |
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妥協を許さない徹底した店作り 「町家和食 京町恋しぐれ」 |
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教会をイメージしたレストラン「キリストンカフェ」、巨大な大仏が鎮座する「ブッツトリックバー」などを運営する、株式会社ユージー・グローイングアップ(以下、UG社)が3月17日、新宿に「町家和食
京町恋しぐれ」をオープンさせた。 「毎月21日に京都東寺で行われる『東寺の市』へ、弊社社長の宇都宮が直接出向いて買い付けています。その他、古民家の解体の話を耳にすればトラックに乗って現地に行ったりと、決して業者まかせにしないのが弊社の特長です」と話すのは、UG社副社長の北村氏。新品を使った方が安いが、あくまでも本物にこだわるのが同社のプライド。故に店作りでは詳細な設計はあるが、買い付けてきた戸の大きさに合わせて間口を決めて、敷居を作るなどの微調整を繰り返しながら施工される。通路や個室を広めにしてあるので、普通のレストランだったら倍の800席は確保できるスペース、出店コストは同店では数億円にもなるが、細部にまでこだわった店作りを止めることはない。 フードメニューにおいても京都をコンセプトに、質の良い本にがり豆冨を使用した「ほんのりクリーミ京豆冨」(600円)や、20品目のおかずを籠に盛り付けた1日20食限定の「京の籠盛り弁当」(1480円)を提供。麩を使った「麩んわり麩レンチトースト
牛乳あいす添え」(580円)など同社ならではのユニークなネーミングも健在。 「現在、客単価3000円では若い世代には『高い』と言われてしまいます。家庭では決して食べられないレベルの高い料理を、非日常的な空間で楽しんでいただかなくてはお客様に来てはいただけない時代です」。 |
色鮮やかな着物がいたる所に
ディスプレイされている。
店内とは思えない、
優雅な気分を味わうことができる
56個室を用意する。
「京の籠盛り弁当」(写真左上・1480円)は、
1日20食限定 |
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取材・執筆 本誌編集長 横田茂 2005年04月30日 |
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